本誌2013年8月号に合わせ、HBR.ORGから“起業の心得”をテーマに精選した記事をお届けする。第5回は社会事業を支援し、ティーチ・フォー・アメリカなどを手がけた著名なエンジェル投資家が語る、出資の判断基準について。投資家は起業プランよりも、情熱や再起力といった起業家自身の資質を重視するという例を紹介する。 「私のビジネスプランに目を通していただけませんか?」 エンジェル投資家として社会事業に資金を提供する我々エコーイング・グリーン(Echoing Green)のスタッフは、上記の依頼を毎週のように受けている。それらの起業プラン――たいていは製品概要、競合分析、市場規模予測、財務計画などを含む――には、快く目を通している。しかし我々が知りたいのは、こうした型通りの内容よりもはるかに多くのことだ。社会を大きく変えうる新たな人やアイデアを探す際に、我々はもっとほかの要件に注目している。 手短