四酸化三鉄(しさんかさんてつ、英: triiron tetraoxide)は組成式 Fe3O4 をもつ酸化鉄である。 四三酸化鉄(しさんさんかてつ)、酸化鉄(II,III)(さんかてつさんてつに、英: iron(II,III) oxide)とも呼ばれる。Fe2+ イオンと Fe3+ イオンを含む為、時として FeO.Fe2O3 と表される。錯体や混合物ではなく、一定の結晶構造を持つ純物質(混合原子価化合物)である。 自然界では鉱物の磁鉄鉱(マグネタイト)として見出される。鉄材の酸化で表面に形成された四酸化三鉄は黒錆と呼ばれ、この層・被膜は黒皮とも呼ばれる。実験室では黒色粉末の形状で提供されている。 四酸化三鉄は常磁性やフェリ磁性を示す[2]。時として誤ってフェロ磁性と表される場合がある。また、製法により粒子のサイズや形状が異なるため、鉱石由来より合成によって製造された黒色顔料が非常に広く利