理化学研究所(理研)、東京大学、筑波大学、東京工業大学(東工大)の4者は、「カーボンナノチューブ(CNT)」を従来の1000倍ほど高分散化させて、配向性や電気伝導性の制御を可能とした液晶材料の開発に成功したと発表した。 成果は、東大大学院 工学系研究科の相田卓三教授(理研基幹研究所機能性ソフトマテリアル研究グループディレクター兼務)、同博士後期課程の李廷湖氏、筑波大 数理物質系の山本洋平准教授、東工大 資源化学研究所の福島孝典教授(理研基幹研究所エネルギー変換研究チームリーダー兼務)、理研 放射光科学総合研究センターの加藤健一専任研究員、高田昌樹主任研究員らの研究グループらによるもの。研究の詳細な内容は、独国科学雑誌「Angewandte Chemie International Edition」オンライン版に掲載された。 CNTは、その優れた機械特性や電気特性から、構造材料や電子材料とし