代官山駅から歩いて数分。オシャレなショップや高級ブランドの路面店が建ちならぶ目抜き通りから1本入ったビルの一角に、そのカフェ「2-3 Cafe」はある。 オーナーは、かつて広島カープでセットアッパーを務めた小林敦司さん。過去15年ほどのプロ野球をそこそこフォローしている人なら、目下、時の人となっている巨人時代のあの人に頭部デッドボールをぶつけてブチギレられた右のサイドハンド──と言ったら、「あぁ、あの小林か」となる人も、少なくないに違いない。 高卒で入ったプロの世界では結局芽が出ず、28歳という若さで引退を余儀なくされた小林さん。飲食の世界に単身飛びこみ、10年という歳月をかけて、自分の店を持つまでになった彼の、“自家製”にこだわる、そのセカンドキャリアをうかがった──。 ▲少し奥まった場所にあるため、駅近なのに喧騒とは無縁。まさに隠れ家 ▲食事もゆっくりできる落ち着いた雰囲気の店内。小林