2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東京都が今年度中の提出を目指す罰則付きの屋内禁煙条例案のたたき台に対する意見公募(パブリックコメント)で、加熱式たばこを規制対象とすることに約2000件の反対意見が寄せられた。 国による健康被害の検証結果が出ていない中、都は加熱式を規制対象とするかどうか、難題に直面している。 「19年のラグビーワールドカップ(W杯)までに施行したい」。小池百合子知事は今年9月、屋内禁煙条例案のたたき台を示し、年度内の提出に意欲を見せた。国際オリンピック委員会(IOC)は「たばこのない五輪」を掲げ、ロンドン大会やリオ大会でも、罰則付きの対策が講じられてきたためだ。 厚生労働省は今年3月、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案の原案を公表したが、調整が難航して国会提出は先延ばしされている。都は「世界から後れを取るわけにはいかない」と、条例案を独自にまとめ、来年2月の都