アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場する本読み少女、長門有希さんが劇中なにを読んでいるのかを調査・検証する。 では第7話『ミステリックサイン』から。 神林長平『膚の下』。「はだえのした」。 『あなたの魂に安らぎあれ 』、『帝王の殻』に続く「火星三部作」の完結編。 神林長平『膚の下』は、人間と機械(人造人間、人工知能、機械人……非人類知性?)とのコミュニケーションをテーマに書かれた作品(このテーマを神林長平は書き続けてきた、と言った方がいいかもしれないが)。 『涼宮ハルヒの憂鬱』と神林長平『膚の下』を両方読んでいる人が見れば「なるほど」と思うセレクションかもしれない。 キョンのあのモノローグを背景に、ここで長門さんに『膚の下』を読ませる。 う〜ん、わかってるなぁ。 いや、単純に感嘆しよう。 なんつう美しいシーンだ。