博覧強記の音楽家・菊地成孔が、70~80年代サブカルチャーから現在のディストピアまでノンストップで語り倒した! ジャズ・ミュージシャンにして博覧強記の作家。そしてタトゥーを入れた夜の住人。その異能の男の名は菊地成孔(きくち・なるよし)。 昭和のエロ本業界を舞台にした映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』(全国テアトル系で順次公開中)で、図らずも役者デビューすることになった彼に昭和の雑誌カルチャーについて語ってもらう…はずが、話は戦後日本の経済から現代のファシズム的性質、そしてSNS社会の分析にまで及び、たった15分で「菊地流現代史」を完成させてしまった。 実は、週プレ酒場で行なわれた映画のサントラ発売記念イベントに合わせ、短いコラムにする予定で行なわれた今回のインタビュー。が、これを切り詰めるのはあまりにも「文化的損失」が大きいと判断し、ここに緊急拡大掲載する。 ■菊地や松本人志の持つガキ