【リマ庭田学】南米ベネズエラで23日、統一地方選挙が実施され、野党がカラカス首都区長官選を制すなど躍進、急進左派、チャベス大統領の統一社会党への支持は後退した。AP通信が伝えた。チャベス大統領は、昨年12月の憲法改正の是非をめぐる国民投票で敗北して以降、その勢いに陰りが見えている。 野党は首都区長官選のほか、22州の知事選のうち5州で勝利した。これまで野党知事は2州だけだった。 チャベス大統領は、全体として多数派を維持した選挙結果を、「『チャベスが社会主義の道を歩み続ける』との意思を人民は示した」と語った。憲法での社会主義明文化などを目指した昨年の国民投票で、チャベス大統領は初めて敗北した。