東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故から来月で10年になります。原発の周辺の自治体がいわゆる「震災関連死」と認定した1400人余りの死亡の経緯について、NHKが専門家の協力を得て調べたところ、避難の回数は平均で3.9回にのぼり、4人に1人が県外で亡くなっていたことが分かりました。専門家は「避難先の環境が相当過酷だったことが影響しているのではないか」と話しています。 福島県では、震災と原発事故による避難生活などで死亡するいわゆる「震災関連死」と認定された人の数は、1月8日までに2316人にのぼっていて、津波などによる直接死の1606人を大きく上回っています。