将来宇宙輸送システム(ISC)は2024年8月14日、東京都内で会見を開き、再使用型ロケットの実用化に向けた小型離着陸実験機「ASCA Hopper」の開発プロジェクトについて説明した。2024年度内にASCA Hopperによる高度10mの離着陸試験を行った後、2025年度には小型衛星打ち上げ実証機「ASCA 1」を用いて高度1kmの離着陸を実現し、2026年度には高度100kmの宇宙実証まで進め、2027年度には衛星軌道投入を行い、2028年度までに商用サービスを提供したい考えだ。 ISC 代表取締役社長 兼 CEOの畑田康二郎氏は「日本はJAXA(宇宙航空研究開発機構)をはじめ再使用型ロケットの開発で世界に先駆けて挑戦してきた国だ。しかし、研究開発が主体の取り組みだったこともあり、実用化では米国のSpaceXに先行されているのが実情だ。日本における再使用型ロケットの技術を継承して実用