防衛省は、航空自衛隊の戦闘機パイロットに初めて女性を登用する方針を決めた。 これまでは、心身への負担などを理由に女性の配置を制限していた。2020年の東京五輪・パラリンピックで女性パイロットらによる曲技飛行を披露する構想もあり、同省は、女性が活躍する自衛隊の存在を国内外に広くアピールする考えだ。 同省によると、今年3月末現在、女性自衛官は約1万3000人で、全自衛官(約23万人)の約6%。1993年からパイロット候補となる航空学生の女性採用を始めており、空自では輸送機や救難機で女性が活躍している。しかし、戦闘機の場合、急激な重力がかかることで身体に悪影響を与える恐れがあるなどとして配置を認めていなかった。