県警は18日、東日本大震災で行方不明になっていた大槌町末広町の後藤常平さん=当時(60)=の身元が判明したと発表した。 県警によると、身元の分からない遺体66体のうちの1体で、2011年3月18日、火災のあった大槌町上町で見つかった。 県警によると、遺体は損傷が激しくDNA鑑定はできなかったが、身に着けたネックレスなどを県警ホームページで公開したところ、家族から「父のものではないか」と照会があった。 ネックレスは長さ調節がされており、後藤さんにネックレスを売った町内の店に確認、他の販売先を追跡調査するなどして後藤さんのものと特定。ほかに衣類の特徴などから、後藤さんと確認した。遺骨は18日、家族に引き渡された。県内の震災遺体で身元が判明したのは今月10日以来。