「トランプは労働者に間違った期待を抱かせた」と語るジョーンズさん(手前)とジェームズさん=米中西部インディアナ州インディアナポリスで18日 トランプ米大統領が20日、就任から半年を迎えた。「米国第一」主義のもと、国内の雇用保護を掲げたトランプ氏はときに米企業を脅し、国外移転計画を撤回させた。その一つである中西部インディアナ州インディアナポリスの空調大手キャリアはこの日、600人超の従業員の解雇を開始。トランプ政権の国内回帰策は成果を上げているのか。 「トランプが『メード・イン・アメリカ』だと。笑わせんな」。キャリア従業員が加入する全米鉄鋼労働組合の支部事務所で、チャック・ジョーンズさん(65)はそう言って、たばこを灰皿に押しつけた。