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猪瀬直樹(いのせ・なおき)作家。政府の道路公団民営化委員、東京都副知事などを経て2012年に都知事に初当選。13年に医療法人グループからの現金授受問題で辞任。70歳。長野県出身。 2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動で指揮を執った猪瀬直樹元東京都知事は、東日本大震災が招致を決めたきっかけで、震災復興がアピールポイントだったと河北新報社の取材に語った。被災地で五輪歓迎ムードが低迷する原因について、「情報発信する人がいない」とリーダーの不在を挙げた。(聞き手は報道部・門田一徳) ◎被災地への関心 低下 -「復興五輪」を掲げた理由は。 <希望つくりたい> 「都が招致を決めたのは東日本大震災があったから。リーマンショック、震災、原発事故と続き、日本の社会に希望がなかった。東京だけでなく日本全体の希望をつくろうと考えた」 -国際オリンピック委員会総会の最終プレゼンテーションでは「復興」の言葉
2020年東京五輪は28日、同年7月24日の開幕まであと1000日となった。大会誘致時に掲げられた「復興五輪」は具体像が見えず、東日本大震災からの復興途上にある東北の被災地は大会への関心が盛り上がらない。政府、組織委員会、東京都は成功の道筋をどう描き、被災地は祭典に何を求めるのか。風化する復興五輪の意味を問う。(震災取材班)=5回続き ◎住民の自主性不可欠 オーストラリア出身の女性講師の一言に受講生は意表を突かれた。 「日本を訪れる外国人観光客が求めるのは、流ちょうな外国語での案内よりも地元の人から聞く『地域自慢』なんですよ」 東京五輪の前年の2019年にあるラグビーワールドカップ(W杯)で、東北唯一の会場となる釜石市内で釜石商工会議所青年部が20日に開いたセミナー。市の「インバウンドおもてなしサポート事業」で助言役を務める国際交流員を講師に招いた。 <魅力を書き出す> 受講したのは観光関
2020年東京五輪は28日、同年7月24日の開幕まであと1000日となった。大会誘致時に掲げられた「復興五輪」は具体像が見えず、東日本大震災からの復興途上にある東北の被災地は大会への関心が盛り上がらない。政府、組織委員会、東京都は成功の道筋をどう描き、被災地は祭典に何を求めるのか。風化する復興五輪の意味を問う。(震災取材班)=5回続き ◎「復興ホスト」二の足 「協力したい気持ちはあるが、道路やインフラの復旧はまだまだ。とてもおもてなしできる状況にない」 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の佐藤仁町長の思いは複雑だ。 「復興五輪」を掲げる2020年東京五輪に、岩手、宮城、福島3県の被災自治体に参加してもらおうと政府は9月、「復興『ありがとう』ホストタウン」を新設した。 先行して募集を始め、選手の事前キャンプを受け入れるなどする「ホストタウン」には既に全国の252自治体が登録している。参加要
「聖火リレー出発地を石巻市に」と、小池知事に要望書を手渡す村井知事(中央)と亀山市長=8月22日、東京都庁 2020年東京五輪は28日、同年7月24日の開幕まであと1000日となった。大会誘致時に掲げられた「復興五輪」は具体像が見えず、東日本大震災からの復興途上にある東北の被災地は大会への関心が盛り上がらない。政府、組織委員会、東京都は成功の道筋をどう描き、被災地は祭典に何を求めるのか。風化する復興五輪の意味を問う。(震災取材班)=5回続き ◎自力でキャンプ誘致 「宮城県、石巻市を代表して来た。要望をはねつけるのは非常に残念」 8月22日、東京。村井嘉浩宮城県知事は、亀山紘石巻市長とともに落胆した。 2020年東京五輪の聖火リレー出発地を東日本大震災の被災地石巻市に。2人は鈴木俊一五輪相と小池百合子東京都知事に相次いで要望した。だが、実際にリレーを企画する東京五輪・パラリンピック組織委員会
登米市の宮城県長沼ボート場の入り口に掲げられた看板。政府、組織委、東京都が描く「復興五輪」の姿は見えていない 2020年東京五輪は28日、同年7月24日の開幕まであと1000日となった。大会誘致時に掲げられた「復興五輪」は具体像が見えず、東日本大震災からの復興途上にある東北の被災地は大会への関心が盛り上がらない。政府、組織委員会、東京都は成功の道筋をどう描き、被災地は祭典に何を求めるのか。風化する復興五輪の意味を問う。(震災取材班)=5回続き 輝く水面を秋風が吹き抜ける。登米市の宮城県長沼ボート場。小池百合子都知事が視察に訪れたのは1年前だった。「歓迎」。県道からボート場に下る道沿いには、その時に掲げられた看板が今も残る。 「『復興五輪』の名にふさわしい」。20年東京五輪のボート、カヌー・スプリント会場候補地に突如、長沼が浮上した。ホテル建設や道路の整備、観光産業への経済効果に期待が膨らみ
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