Twitterで拡散された「あなたはインターネットを利用したことがありますか」との質問に26.8%が「ない」と回答したというネタ的な記事。もちろん多分に冗談が含まれていることは重々承知の上だが、これから本文で述べる自分の体験からも、あながちあり得ない話ではないような気がしてならない 1990年代初頭の日本におけるインターネット黎明期、物心ついた頃からインターネットに触れて育つ「デジタル・ネイティブ」なる世代がいずれ台頭し、既存の常識や価値を根底から覆してくれるに違いない……という強い確信というか、淡い期待というか、妙な妄想がまことしやかに語られていた時期がある。 当時、インターネットの衝撃とともに広告代理店を辞めてPC/IT系の出版社(まぁ、アスキーなんですけどね)に転職した私も、かなり真剣にそう思っていた。 デジタル・ネイティブに対する誤解 確かに、当時のわれわれが勝手に思い描いたイメー