2020年に開かれる東京五輪・パラリンピックの新しいエンブレム選定を「今の組織委員会に任せてはダメだ!!」との声が上がった。疑惑にまみれた佐野研二郎氏(43)のデザインが取り下げられたことで大会組織委員会は2日、新エンブレムの選考について「応募条件を緩和する」と発表した。だが、膨大な数に上るであろう応募デザインを「今の組織委が厳正に審査できるとは思えない」と一刀両断に切って捨てたのは、大阪芸術大学の純丘曜彰教授だ。専門家が指摘するその理由とは――。 佐野氏デザインの公式エンブレムの白紙撤回決定から一夜明けた2日、大会組織委員会は大会のシンボルマークとなる新たなエンブレムの選考に向けて動きだした。 新国立競技場計画の見直しに続く前代未聞の事態を招いた責任を問う声が強まる中、より多くのデザイナーに門戸を広げた上で、透明性を確保する募集要項の策定に取り組む。新エンブレムは再び公募で行われる予定だ