ボーイミーツガール。古今東西あらゆる物語がそのまぶしさにあやからんと題材として取り上げ続けてきた永遠のテーマであります。いや、むしろ遅刻しそうな2人の男女が道の角っこでぶつからなければ、どんな物語も始まらないし、その激突は言うなりゃ”ビックバン”、そこからやっと宇宙も始まるのです。フジロッ久(仮)は”ボーイミーツガール”が持ち合わせるそんな特大の煌めきのパッションを4分たらずの楽曲に完璧に閉じ込めてしまった。“誰もみな手をふってはしばし別れる”のだから、たとえどんなに困難な状況だろうと、出会えたからには声の限りに「あいらぶゆー」と叫び、それをキャッチしなくちゃ!というとびきりに力強い切実なラブソング。タイトルは「おかしなふたり」、新体制フジロッ久(仮)がドロップする最初のアンセムだ。パンクもソウルもアニソンも全部詰まった、とびきりのピアノロックンロール。荒々しいパンクバンドだったフジロッ久