30分以上の列車の遅れや運休などの鉄道の「輸送障害」の件数が25年間で倍以上に増えていることが27日、国土交通省のまとめで分かった。地球温暖化の影響で局地的に激しい雨を降らせる「ゲリラ豪雨」が増えるなど、災害が激甚化していることが背景にあるとみられている。 国交省によると、輸送障害は昨年度、全国で6409件発生し、過去最多を更新。平成8年度(2986件)からの25年間でほぼ倍増した。増加傾向にある輸送障害について、国交省の担当者は「自然災害の激甚化も背景にあるのではないか」と推測している。 輸送障害の約3割が、台風や降雪、地震などの災害が原因。8年度は810件だったが、昨年度は1930件と倍以上になっている。 気象庁によると、1時間降水量が50ミリ以上の豪雨の年間発生回数は増加傾向にあり、24年から令和3年までの10年間の平均年間発生回数は約327回に及んだ。気象庁は今年6月から短時間で局