昨年1年間で全国の警察が把握した暴走族の構成員数は9064人で、統計を取り始めた昭和50年以降で初めて1万人を下回ったことが10日、警察庁のまとめで分かった。グループに属さないケースが増え、実態の把握が難しくなっているという。 警察庁によると、構成員の数は昭和57年の4万2510人をピークに減少傾向にあった。構成員の半数以上は上下関係や「おきて」を嫌ってグループに加入せず、数台でのゲリラ的な暴走行為が目立った。暴走族のグループ数も昨年から76減り、507だった。 一方で、平成14年から減少していた暴走行為への参加人数は1714人増加して3万6961人だった。警察庁は「摘発しても仲間の情報を持っていないケースが多く、実態がつかみにくい」と説明している。