タグ

ブックマーク / www.kahoku.co.jp (86)

  • 河北新報 東北のニュース/生還の歓喜、絶望、そして 東松島の夫婦

    生還の歓喜、絶望、そして 東松島の夫婦 津波に流されたときに着ていた保温防水スーツを広げる安倍さん夫婦=4月30日、大崎市 淳さんのスケッチより。床板に乗ったまま流される2人 ◎津波に流され3メートル四方の板の上に  降り掛かる危機の中で、あるいは九死に一生を得た中で、人は何を思うのだろうか。宮城県東松島市に、約3メートル四方の板に乗ったまま東日大震災の津波に流された夫婦がいる。震災から2カ月。生き延びた後の歓喜と絶望、後悔を経て、2人は自らの体験を若い世代に語り始めた。(藤田杏奴) ◎あの日/ごう音・衝撃、四つの橋くぐり抜け/上流7キロの土手に立つ <避難迷う>  安倍淳さん(52)、志摩子さん(49)夫婦が経営する潜水土木工事会社と自宅は、鳴瀬川河口から歩いて数分の東松島市野蒜新町地区にあった。3月11日午後2時46分、2人は事務所で地震に遭った。  揺れが収まるとまず、同居する淳さ

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/12
    "約3メートル四方の板に乗ったまま…津波に流された夫婦…生き延びた後の歓喜と絶望、後悔を経て、2人は自らの体験を若い世代に語り始めた", "流されながら志摩子さんは次男(22)へ携帯電話からメールを送る…"
  • 河北新報 東北のニュース/最後まで避難呼び掛け 不明の女性職員か遺体発見

    最後まで避難呼び掛け 不明の女性職員か遺体発見 東日大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町の職員で、最後まで防災無線で町民に避難を呼び掛け、行方不明になっていた遠藤未希さん(24)とみられる遺体が志津川湾で見つかった。  父清喜さん(56)や母美恵子さん(53)らによると、遺体は4月23日、志津川湾に浮かぶ荒島の北東約700メートルの地点で捜索隊が発見した。  両親や昨年7月に結婚した夫(24)が遺体を写真で確認し、左足首に巻かれているオレンジ色のミサンガや、右肩付近のあざなどの特徴が遠藤さんと一致したという。ミサンガは夫からのプレゼントだった。  家族は死亡診断書が届き、遺体が遠藤さん人と確定し次第、遺体を火葬し、葬儀を営む予定。  遠藤さんの実家も津波で被害を受けた。両親は避難所で暮らしながら、手掛かりを求めてがれきの街を捜し回り、遺体安置所の町総合体育館に通い続けた。  美恵

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/11
    "「…今も行方不明の方々がいることを考え、葬儀はしめやかに行いたい」"
  • 河北新報/河北春秋

    政治に絶望した。アーティストはある時代を一番よく語れる人だと分かった」。政治学者の姜尚中さんは今春まで務めたNHK教育「新日曜美術館」の司会を引き受けた訳を、新聞の対談企画でこう明かした▼政治は統治であり、人の幸せを追求する。そのパワーにおいて芸術の方が世の中を引っ張っていく原動力になるらしい。政治家の皆さんも随分見捨てられたものだ  ▼岩手県立美術館から、はがきをちょうだいした。震災により県は災害復旧関連事業を最優先し、年度の企画展や関連イベントを全て中止するという。この1年は常設展の一部入れ替え程度の寂しい内容になる▼美術館は盛岡市にあって被災がひどいわけではない。財政当局が出費を切り詰めようと考えたら、芸術分野が事業仕分けしやすかったに違いない。そういうのを政治的判断というのだろう  ▼ある涙を思い出す。テレビがニュースを流していた。釜石市の避難所を高校の合唱部が慰問し「上を向い

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/08
    よその人間はこういうこと言えない。被災地の新聞だから重みがある。
  • 河北新報 東北のニュース/「究極の個人情報」野ざらし カルテ流失 回収手詰まり

    「究極の個人情報」野ざらし カルテ流失 回収手詰まり 回収されたカルテ。破損や汚れで判読不能な物も多い がれきの中からカルテを拾い集める病院職員=4月28日、仙台市宮城野区岡田 東日大震災の津波に見舞われた沿岸部の医療機関では、患者のカルテが流失するケースが相次いだ。病歴が記された「究極の個人情報」が、がれきや土砂の中で風に舞う。膨大な医療記録を完全に回収することは不可能で、人海戦術を続けた医療機関は途方に暮れている。(若林雅人) ◎仙台・長町病院/倉庫に保管の4万2000点散逸/人海戦術もう限界 <職員が拾い集め>  仙台市太白区の長町病院は、海岸線から約1キロ内陸に入った宮城野区岡田地区のプレハブ倉庫に過去の医療記録を保管していた。  記録は1980〜94年のカルテやエックス線フィルムなど計約4万2000点。倉庫は津波で全壊し、医療記録は一つ残らず散逸した。  4月下旬、長町病院と系

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/08
    こんな問題もあるのか。
  • 河北新報 東北のニュース/「津波の前必ず引き潮」 誤信が悲劇招く 岩手・大槌

    「津波の前必ず引き潮」 誤信が悲劇招く 岩手・大槌 津波で壊滅的な被害を受けた岩手県大槌町中心部=4月下旬 「津波が来る前には必ず潮が引く」。過去に津波を経験した三陸沿岸の住民の多くは、そう信じていた。岩手県大槌町では東日大震災で、引き潮がなかったように見えたため、潮が引いてから逃げようとした住民を急襲した津波がのみ込んだという。津波の前兆を信じていたことが、1600人を超える死者・行方不明者を出した惨劇の一因にもなった。  3月11日午後3時すぎ、大槌町中心部の高台に逃げた住民は、不可解な海の様子に首をかしげた。大津波警報は出されていたが、海面は港の岸壁と同じ高さのまま。潮が動く気配がなかった。  「潮が引かない。当に津波が来るのか」。そんな声が出始めた。  大槌町中心部は、大槌川と小鎚川に挟まれた平地に広がる。津波の通り道となる二つの川の間に開けた町の海抜は10メートル以下。津波に

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/07
    "近隣の山田湾などで潮が大きく引いたことから、大槌湾でも実際は潮が引いていた可能性が高い…「…潮の引きが小さくなったことに加え、港の地盤が地震で沈下し、潮が引いたようには見えにくかったのではないか」"
  • 河北新報 東北のニュース/南三陸・佐藤町長の毎日会見終了 積極発信 支援呼ぶ

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/07
    "「最初は町民に情報を伝達する手段がなく、マスコミを通じて伝えようとの考えもあった。情報を包み隠さず発信することで、町への注目度が上がり、物資やボランティアなど、大きな支援につながった」"
  • 河北新報 東北のニュース/表土除去で放射線量低下 郡山市学校などの結果公表

    表土除去で放射線量低下 郡山市学校などの結果公表 郡山市は6日、福島第1原発事故で放射能に汚染されたため校庭の表土を除去した小中学校など28施設の放射線量を測定した結果を公表した。除去前は毎時4.5〜1.4マイクロシーベルトだったが、除去後は1.9〜0.2マイクロシーベルトに低下し、効果があったとしている。  最も高かった鶴見坦保育所では、除去前の4.5マイクロシーベルトから0.9マイクロシーベルトに低下。市内で唯一国から屋外活動を制限された薫小は4.1マイクロシーベルトから1.9マイクロシーベルトに下がった。民間の保育園と幼稚園39施設でも表土除去を実施し、全体的に問題がないレベルまで下がったという。  市は、国の基準以下の施設でも保護者の不安に配慮し、毎時3.8マイクロシーベルト(保育所などは3.0マイクロシーベルト)以上だった施設の表土除去を先月27日〜今月2日に実施し、放射線量を測

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/07
    もっと周知されるべきニュース。簡単でわりと即効性がある。表土はとりあえずはどっかに埋めとけば(子供は禁止されれば掘りたがるから校庭はあまり良くないかもしれん)。
  • 河北新報 東北のニュース/命懸け33台のバス守る 業務受託の宮交社員

    命懸け33台のバス守る 業務受託の宮交社員 救出したバスを見つめる山家さん(右)ら=28日、仙台市若林区の霞の目営業所 東日大震災後に津波の直撃を受けた仙台市交通局岡田出張所(宮城野区)で、33台のバスが奇跡的に被災を免れた。運行業務を受託している宮城交通社員の所長らが、決死の覚悟でバスを内陸部に移動させたことが功を奏した。  海岸から約3.5キロの距離にある岡田出張所は市東部路線の運行を担う。激しい揺れに襲われた3月11日、山家洋二所長(50)がまず命じたのは、バスを津波から守ることだった。  運行中の27台は、霞の目営業所(若林区)に向かうよう指示。出張所にあった7台も内陸部へと走らせた。全てのバスが出張所を出たのは午後3時40分ごろ。その8分後、高さ約3メートルの濁流が平屋の出張所を襲った。  中にいた山家さんら5人は首まで海水に漬かり、十数時間後に全員屋外へ脱出した。  避難中の

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/05/01
    良い話。
  • 河北新報 東北のニュース/南相馬の町工場、浄水器を大量受注 オマーンの取引先が支援

    南相馬の町工場、浄水器を大量受注 オマーンの取引先が支援 福島第1原発事故で屋内退避圏(原発から20〜30キロ)に含まれた南相馬市原町区の落合工機に、中東オマーンの企業から約26億円分の浄水器などの大量発注があったことが7日分かった。受注で同社は生産再開を決め、避難していた従業員を呼び寄せたほか、地元での新規雇用を検討している。復興を支援する大量発注に斉藤秀美社長は「再開に向け山積する課題を克服していきたい」と意気込む。市も「市内製造業の復興につなげたい」と後押しする考えだ。  発注したのは取引先のオマーンの王族系企業。震災後、報道で南相馬市の被災を知り、浄水器700台と大型浄水装置14台を特別発注した。  落合工機は板金加工を手掛けていた技術を生かし、浄水器分野に進出した。昨年12月、中東の農業支援NGOが母体の企業「J―ACTION COMMERCE」(東京)と事業組合を設立、中東向け

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/20
    素晴らしい。国内でもこういう援助はなかなか思いつかない。まして海外。日本企業が海外の災害に際してここまで考え付くか。
  • 河北新報 東北のニュース/燃料ゼロ大助かり 移動太陽光発電機フル稼働 大船渡

    燃料ゼロ大助かり 移動太陽光発電機フル稼働 大船渡 大船渡市の碁石コミュニティーセンターに設置された太陽光発電機 電力復旧のめどが立っていない岩手県大船渡市周辺地区の避難所で、相模原市の光学部品製造「相光技研」(田義広社長)が贈った移動式の太陽光発電機が活躍している。  同社は3月18日、碁石コミュニティセンターと後ノ入公民館の2カ所に発電機を設置した。宇宙航空研究開発機構の関係施設がある縁から「銀河連邦」として大船渡市と交流を続けてきた相模原市から依頼を受けて、無償で協力した。  発電機は一辺約1メートルの立方体で、1メートル四方の太陽光パネル5枚を広げて使う。大容量のバッテリーを搭載し、電圧100ボルト、電流30アンペアで10時間、出力できる。  テレビや掃除機を動かすのに使っている同センターのリーダー役、及川宗夫さん(60)は「自家発電機は燃料をたくさん消費するため、あまり長く使用

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/07
    相模原の相光技研 http://www.aiko-giken.co.jp/product/product011.html ."「約1年前に開発した時は『電力は大災害でも2、3日で復旧するから使えない製品だ』と評判が悪かった。現在、利用されているのは被災地にある2台のみ…」"
  • 河北新報 東北のニュース/特産ヒジキ、地域救う 漁解禁で屋外作業が幸い 網地島

    特産ヒジキ、地域救う 漁解禁で屋外作業が幸い 網地島 地区の人たちを救った石巻市網地島特産のヒジキ。今期は良質で量も豊富だったが、地盤沈下したため収穫は難しいという=6日午後、石巻市網地浜 島の特産ヒジキが地区民を救った―。宮城県石巻市の網地島(人口約500人)は、東日大震災による死者、けが人がゼロだった。震があった3月11日はヒジキ漁の解禁2日後。北西に位置する網地地区ではほとんどの家が庭先でヒジキを加工していて、家屋倒壊による人的被害を免れた。その後の津波にも素早い避難誘導で対処し、逃げ遅れた人はいなかった。  網地地区の世帯は約80戸(約140人)で、約9割がヒジキを収穫している。地震発生時は自宅前のドラム缶で煮たり、干したりしていた。  「地震で缶が倒れ、慌てて火を消した人もいた」と自営業の阿部卓也さん(31)は振り返る。海に目を向けると、信じられない光景が広がっていた。「港の

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/07
    "地区の若手数人が動いた。「6メートルの津波が来ます。高台に避難してください」。広報車で呼び掛けた。 逃げ遅れた人がいないか、車で全戸を見て回った。"
  • 河北新報 東北のニュース/がれきの下には思い出の品々 「探し隊」必ず持ち主の元へ

    がれきの下には思い出の品々 「探し隊」必ず持ち主の元へ 足場が悪い中、懸命に思い出の品を探すボランティア=4日、宮城県南三陸町 幼稚園のときの作品を見つけた小野寺君=5日午後5時ごろ、気仙沼市の階上中 東日大震災の津波で多くの家屋が流失した宮城県南三陸町で、町災害ボランティアセンターが被災現場で写真や卒業文集などを探し出す活動に取り組んでいる。名付けて「思い出探し隊」。被災者を少しでも癒やそうと、隊員たちはがれきの中を歩き回っている。  活動は、1960年のチリ地震津波と今回の2度も自宅を流された佐藤仁町長が「自分と同じように思い出の品を失い、つらい思いをしている町民が多いのではないか」と提案。町社会福祉協議会職員でボランティアセンターのまとめ役を務める猪又隆弘さん(52)に相談し、3月28日に始まった。  今月4日の活動には、大阪府や登米市などから駆け付けたボランティア7人が参加した。

  • 河北新報 東北のニュース/ダンプ疾走、30人救う 仙台・蒲生で土建業の男性ら

    ダンプ疾走、30人救う 仙台・蒲生で土建業の男性ら ダンプで高齢の住民らを助けた小野さん(右)とおいの亮輔さん=仙台市宮城野区蒲生 仙台市宮城野区蒲生地区で震災発生時、地元の土建業の男性が、住民ら30人余りをダンプカーで運び、救助していた。会社周辺と避難所の中野小を往復しているうちに津波は背後まで迫ったが、必死の運転でJR中野栄駅付近に逃れることができた。救助された住民は「ダンプに乗せてもらえなかったら、確実に津波にのまれていた」と感謝している。  男性は泉区の土建業小野喜満さん(41)。実家と会社は蒲生地区にあり、3月11日は会社近くの現場で作業中に地震に遭い、大津波警報のサイレンを聞いた。  すぐに路上にいた高齢者らを2トンダンプの荷台に乗せ、南西に約500メートル離れた中野小に搬送。おいの小野亮輔さん(22)ら若い住民の力も借りて、2往復で約10人を学校へ送り届けた。  もう1往復し

  • 河北新報 東北のニュース/妊婦と乳幼児、村外避難 福島・飯舘村

    妊婦と乳幼児、村外避難 福島・飯舘村 土壌から高濃度の放射性物質が検出されている福島県飯舘村は、放射線による影響が心配される妊婦や3歳以下の子ども、保護者らを一時的に村外に避難させる方針を固めた。13日から1カ月程度、福島市内の温泉地に滞在してもらうことを計画している。  村は県や村の放射線量調査で、空気中や土壌で検出される値が周辺部より高いことから、住民の避難を検討していた。しかし、国による屋内退避圏(第1原発から20〜30キロ)には村の一部しか含まれないため、全住民の避難は困難と判断。放射線による影響が、より心配される妊婦や小さな子どもを優先して、避難させることにした。  村は6、7日に村議会や区長会で方針を説明。12日の臨時会に、避難先での滞在費などを盛り込んだ予算案を提出することにしている。人数は50人程度を想定。輸送手段などは今後詰める。  菅野典雄村長は「最近は避難先から村に戻

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/06
    ようやく。(村のお知らせ見ると、保安院に対する信頼は薄れている。村は6日福島県の放射線健康リスクアドバイザーに就任した長崎大の高村先生を呼んでの汚染のひどい地区への説明会開く。)
  • 河北新報 東北のニュース/戸籍流失 復興へ足かせ 地籍未整備

    戸籍流失 復興へ足かせ 地籍未整備 土台だけが残った民家。境界はがれきに埋もれ判別できない=仙台市若林区荒浜 女川町が女川二小の教室で再開した窓口業務は、住民票の発行などごく一部にとどまっている 東日大震災の津波により、宮城県の女川、南三陸両町では、住民の戸籍データが消失した。各被災地では、住宅などが根こそぎ流され、土地の境界線も分からなくなっている。戸籍と地籍の問題は今後、住民の生活に混乱を招き、復興に向けた動きの障害となる可能性もある。  戸籍の原データが失われた南三陸町。仙台法務局気仙沼支局に、2010年3月現在の戸籍副と、10年4月〜11年1月の届け書が残されており、完全消滅だけは何とか免れた。  だが、震災直前の2月1日〜3月11日に届け出のあった戸籍異動書類は全て流失した。その数は100件以上になる。町町民税務課の担当者は「39日分の空白が埋められない。全く手がかりがない

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/06
    女川町と南三陸町。"戸籍と地籍の問題は今後、住民の生活に混乱を招き、復興に向けた動きの障害となる可能性もある。"
  • 河北新報 東北のニュース/津波、4火力にも打撃 福島・浜通り復旧めど立たず

    津波、4火力にも打撃 福島・浜通り復旧めど立たず 津波の直撃で傾いた相馬共同火発新地発電所の揚炭機(奥)=福島県新地町 福島県浜通りの四つの火力発電所が東日大震災で激しい津波被害を受け、現在も稼働再開の見通しが立っていない。各社は早期復旧を目指すが、東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故の影響で復旧作業は思うように進まない状況だ。被害が甚大で、再開まで相当な時間を要するとみられる発電所もある。  「巨大な波が沖の堤防をのみ込み、あっという間に到達した」。新地町にある相馬共同火力発電所新地発電所(2基計200万キロワット)の荒良昭グループマネジャーは、3月11日を振り返る。  当時、発電所には社員やPRセンターを訪れた家族ら約1100人がいた。全員が1号機のタービン室に避難したが、津波で建屋1階が浸水し丸1日孤立したという。  貯炭棟といった施設や変圧器などの電子機器は全て水浸し。石炭を運ぶ

  • 河北新報 東北のニュース/「沿岸部の住宅建築禁止」 78年前宮城県が独自条例

    「沿岸部の住宅建築禁止」 78年前宮城県が独自条例 東日大震災の津波で沿岸部に甚大な被害を受けた宮城県に戦前、1933年の昭和三陸津波の教訓を生かした独自条例(規則)があった。津波による浸水が予想される沿岸部の住宅建築を原則禁止するという罰則付きの厳しい内容だった。  33年の県公報によると、正式名称は「海嘯罹災地(かいしょうりさいち)建築取締規則」。昭和三陸津波の発生から約3カ月後の6月30日に公布、施行されたとみられる。  津波で被災する恐れがある地域内では、知事の認可なく住宅を建築することを禁止。工場や倉庫を建てる場合は「非住家 ココニスンデハ キケンデス」の表示を義務付け、違反者は拘留か科料に処せられるとある。  県私学文書課によると、この取締規則は今は存在しないが、廃止された記録もない。50年の建築基準法施行後、市町村が災害危険区域を指定し、住宅建築を制限できるようになり、役割

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/05
    "津波で被災する恐れがある地域内では、知事の認可なく住宅を建築することを禁止。工場や倉庫を建てる場合は「非住家 ココニスンデハ キケンデス」の表示を義務付け、違反者は拘留か科料に処せられるとある。"
  • 河北新報 東北のニュース/東北一の水門、村守る 津波被害最小限に 岩手・普代村

    東北一の水門、村守る 津波被害最小限に 岩手・普代村 津波の勢いを止め、岩手県普代村の中心部を守った普代水門 岩手県普代村では「東北一」とも言われる普代水門が、村内の津波被害を最小限にい止めた。  普代水門は高さ15.5メートル、幅205メートルのコンクリート製。1984年、普代川河口から約300メートル上流に設置された。  村によると、今回の津波の高さは20メートルを超えたが、地震直後に久慈消防署普代分署が遠隔操作で普代水門を閉めたため、水門の上流200メートル付近の河川域で止まったという。  村内の震災被害は25日現在、死者はゼロで、行方不明者は1人。漁業関係の施設は被害を受けたが、住宅被害は床上浸水1棟にとどまった。  普代村では明治三陸大津波(1896年)で1010人の死者・不明者が出た。深渡宏村長は「水門のおかげで村民の生命財産が守られた。漁業施設の再建に全力で取り組みたい」と

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/02
    普代村の損害が軽微であった理由は真剣に検討されるべき。(最初はニュースが無くてすごい心配した。)
  • 河北新報 東北のニュース/国内最高38.2メートルの大津波の教訓生かす 大船渡・綾里白浜

    国内最高38.2メートルの大津波の教訓生かす 大船渡・綾里白浜 25メートル前後の津波が到達した大船渡市の綾里白浜地区。防潮堤が破壊され、陸地に飛ばされた 明治三陸大津波(1896年)で国内観測史上最高の38.2メートルの津波を記録した大船渡市綾里白浜。東日大震災でも25メートル前後の津波が押し寄せたとみられるが、地区住民のほとんどが過去の教訓を生かして高台に住み、被害を免れた。  綾里白浜が湾奥部にある綾里湾はV字形の湾。外洋に面した湾の入り口の幅は約4キロあるが、湾奥部は500メートルに狭まっている。津波が奥に入り込むにつれてエネルギーと水かさも凝縮されるため、津波が強大化する。  住民の話や流された漁具などの形跡から判断すると、震災での津波は海岸から水田を駆け上がった後、水田と約3メートル上にある県道との間ののり面にぶつかり、収まった。県道は標高30メートル前後を通っていることから

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/02
    "「今回の津波は昭和よりもずっと大きかった。分厚い防潮堤が津波の力を弱めたはずだ。それがなかったら、被害が出ていたかもしれない」"
  • 河北新報 東北のニュース/「山津波」 仙台市内陸部の住宅地にも深い爪痕

    「山津波」 仙台市内陸部の住宅地にも深い爪痕 激しい地割れによって宅地全体が波を打ち、家屋の基礎や柱が傾いた=29日午前11時ごろ、仙台市青葉区折立5丁目 むき出しになった自宅の基礎を見詰める高橋さん。地滑りは今も続いているという=29日午後2時20分ごろ、仙台市青葉区高野原2丁目 生活道路の大きな地割れに応急措置の砂利が入れられている=29日、仙台市太白区緑ケ丘4丁目 太平洋沿岸地域に壊滅的被害を与えた東日大震災は、仙台市内陸部の住宅地にも深い爪痕を残した。丘陵地では地滑りや地割れが相次ぎ、家が傾き、立ち入りすらできない地区もある。えぐられた地盤の被害は、いまも徐々に拡大する。「家財を全て失った沿岸地域に比べれば文句は言えないが…」。住民たちは、やる方ない気持ちを抑えながら不安と闘っている。 ◎仙台・青葉区/裂かれた家「住めぬ」  「お父さん、家が裂けていく、裂けていく」  巨大地震が

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/04/02
    やっぱり起きていたか。あまり報道されないが要注意。