4季ぶりに出現した「御神渡り」を前に拝観式を執り行う八剣神社の関係者ら=6日午前8時50分、下諏訪町東赤砂 結氷した湖面がせり上がる「御神渡(おみわた)り」が4季ぶりに確認された諏訪湖で6日朝、氷の筋を最終決定する神事「拝観式」が行われた。御神渡りを記録する八剣神社(諏訪市小和田)は式の後、1683(天和3)年から伝わる「御渡(みわた)り帳」と今回の筋を照合。ことしの世相は「厳しい中だが明るい兆しが見える」、作柄は「中の上」と占った。 宮坂清宮司(61)をはじめ、しめ縄を肩から掛けた氏子総代ら約80人が午前7時40分すぎ、諏訪市渋崎の湖上で神事を始めた。この地点を、諏訪大社上社(諏訪市、茅野市)の男神が下社(諏訪郡下諏訪町)の女神の元へ通うために下りたとされる「下座(くだりまし)」と確認し、北の下諏訪町高浜に延びる筋を「一之(いちの)御渡り」と認定した。一連の様子を報道陣を含め約200人