2013年から15年にかけて県内で大発生したドクガ科のマイマイガの卵が今夏、中南信地方の広い地域で見つかり、自治体関係者らが警戒を強めている。街路灯や住宅の壁などにびっしりと産み付けられているケースもあり、来春から大量にふ化する恐れがある。マイマイガは10年ほどの周期で大発生するとされており、前回は中南信地方から東北信地方へと拡大。今年も既に佐久市で幼虫による食害が報告されており、長野市も対策を呼び掛ける方針だ。 岡谷市役所には6月末ごろから、マイマイガの成虫の大量発生や卵塊の除去に関する相談が市民から相次いだ。「昨年やおととしはなかった」と市民生活課の担当者。蛍光灯や水銀灯の下、その周辺の住宅で目立ち、必要に応じて駆除業者を紹介した。諏訪市、茅野市、諏訪郡下諏訪町もホームページで大量発生への注意を呼び掛けている。 伊那市にも市営センターテニスコートの照明に成虫が集まっていると付近の住民か