ファインダビリティ向上を実現するフォークソノミー 1. 情報検索のためのファインダビリティ インターネットの普及にともなって,「秒進分歩」の勢いで増大を続けるコンテンツをいかに利用者にとって見つけ出しやすく整理するかは,情報管理者にとっての最大のテーマである。そのような中,昨今,情報アーキテクト(1)の間で「アンビエント・ファインダビリティ(ambient findability)」という考え方に注目が集まっている。アンビエント・ファインダビリティ(見つけやすさの環境)とは,情報の提供者が情報の所在を定めることや利用者にとって探索可能になっているかどうかを定める指標としての「ファインダビリティ」を,私たちを取り巻く環境の中心に捉えていこうとする営みのことを指している。すなわち,特定の情報や事物がどの程度,発見でき,見つけ出しやすくなっているか,ということである。 ファインダビリティ向上の