月刊人事マネジメント2019年9月号に私の寄稿記事の転載許可が下りたので、紹介することとしたい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人事のモヤモヤがスッキリする学術理論 第2回 失敗の原因は何のせい? 「原因帰属理論」 「部下が失敗をやらかした」「目標が未達だった」,こういうとき,上司としては指導方法に悩むものだ。 どうすれば本人のやる気を引き出し,改善につなげられるのだろうか? あるいは,部下の性格に合わせて話の内容を変えるべきなのだろうか? 上司としては悩みが尽きず,すっきりしない。 今回は,そんな時に役立つ,「原因帰属理論」を紹介したい。 <失敗は認知的不協和を生む> 仕事で失敗したり,目標を達成できなかったりした時,部下の心の中では「認知的不協和」が生じている。 「認知的不協和」とは,一種の葛藤や矛盾のことだ。 「成し遂げなければならない使命感」と