宮崎駿さんの『風立ちぬ』を観てきました。映画公開後、ネット上でも随分と話題になり、連日はてなブックマークの人気記事コーナーも感想や批評ブログで賑わっています。皆さんの感想を拝見していると、宮崎アニメにしては主人公二郎と菜穂子との愛情表現がストレートで新鮮だ、とか、昭和の日本の情景が描かれていて豊かな日常があったことを実感できる、といった方がいて、うん、そうそう、などと頷きながら読んでいます。ブログはその方その方の解釈が現れていて、いろいろな視点を吸収できておもしろいですね。 さて、そういう僕は、『風立ちぬ』を見終わったあとに、なんとなく興奮と哀しさが共存したような気持ちがありました。あえて言葉にすると「一人の技術者が国の運命を背負うような仕事ができるのは幸せだな」と思うと同時に、「しかしそんなことが起こるのはとても稀なことだな」という気持ちです。 『風立ちぬ』で一番わくわくしたのは、「一人