はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 中学1年生の頃、クラスに居場所がなかった。その当時のことを今でも負の記憶の一つとして強く心に刻まれている。なんでそうだったのか、といった理由を言語化すると胸が苦しくなってうまく吐きだせないけれど、一気に自分が吸っていた空気とは全く変わってしまったように思え、それから輪にかけるように一気に人と話せなくなってしまった。 その頃に出会ったのがラグナロクオンラインというネットゲームだった。 当時うまく話すことのできなくなってしまった自分にとって、テキストだけで話せる世界はすごく気楽でゲームだけの関係だからこそ人格に深く踏み込まなくてもよくて、私の居場所はここにあるようにごく自然に思っていた。周りは自分より一回り離れた大人ばかりの世界なのに対等に話すことができて、みんな自分のことを受け入れてくれていると自信を持ち学校ではできなかった自己開示のコミ