北海道新幹線開業に伴い、青函トンネル内にあるJR海峡線竜飛海底駅(青森県外ケ浜町、海面下135メートル)の見学ツアーが11月10日で終了する。JR北海道によると、1カ月前から購入できる整理券は即日完売が続き、鉄道ファンや観光客でにぎわっている。昭和63年の青函トンネル開業時、竜飛海底駅と吉岡海底駅(北海道福島町)を緊急避難用に設置した。普段は使用されず、見学者のために列車が止まっていた。 国内の海底駅はこの2駅だけで、北海道新幹線新青森-新函館(仮称)開業予定の平成28年春に先立ち、いずれも来年3月廃止となる。ホームや展示物を撤去し、緊急避難のスペースは残す。吉岡海底駅は18年から見学できなくなったが、竜飛海底駅へは函館駅と新青森駅から1日1回ずつ出るツアー(定員各40人)があり、廃止されるとの報道が出た8月ごろから人気という。 岐阜県から夫婦で訪れた無職、岡野信正さん(76)は「廃止は寂