ソーシャルメディアは北アフリカ諸国の騒乱に、どこまで影響を及ぼしているのか。このテーマについては、先日個人ブログの方でも書きましたが、少なくとも「クラウド上のツールであること」という視点を忘れてはならないと思います。地下出版を止めるには印刷機を破壊してしまえば良いですが、ソーシャルメディアは破壊に対抗し(チュニジアでFacebookが政府側のID不正入手を防止)、破壊されても再生し(GoogleとTwitterがエジプト向けに「ネットなしでツイートできる」サービスを開発)、さらに使いやすいツールに進化します(YouTubeがエジプト関連動画をCitizenTube上でまとめ)。チュニジアとエジプトの情勢を目の当たりにした他の独裁国が、ネットを規制する方向に動いているというのも当然の話です。 しかしそれは同時に、ソーシャルメディアを運営する企業も、否応なく政治的判断を迫られるようになったこと