大量のデータを蓄積して高速に分析するデータウエアハウス(DWH)は、専用ソフトをインストール済みの専用機(アプライアンス)として販売するのが主流になってきた。ハードメーカーによるDWH専業ベンダーの買収が相次いでいるのに加えて、ソフトメーカーもDWH専用機の販売を強化しつつある(表)。 米ヒューレット・パッカード(HP)は2011年2月14日、DWH専業ソフト会社の米ヴァーティカを買収すると発表した。ヴァーティカは2005年創業のベンチャー企業で、カラム指向データベース(DB)を組み込んだDWHソフト「Vertica Analytics Platform」を販売する。オープンソースソフトウエア(OSS)の分散バッチ処理ソフト「Hadoop」とのデータ連携にも対応しており、顧客には米グルーポンや米ジンガ、米ツィッターといった新興Web企業が名を連ねる。 HPは11年1月に、DWH専用機「HP