京都大の渡辺大教授や安部健太郎助教のチームがジュウシマツのさえずりに人の言語の「文法」のような規則性があり、ジュウシマツはこれを後天的に学習して獲得することを明らかにしたそうだ( asahi.com の記事、YOMIURI ONLINE の記事、京都大学のニュース、doi:10.1038/nn.2869) 。 ジュウシマツの歌に文法、という話は理研・東大教授兼任の岡ノ谷一夫教授が以前から取り組まれ (爆問学問+の過去放送ページ) 、岡ノ谷教授が 2001 年に千葉大に在籍時していた頃のインタビューで既に文法の存在とその後天的な学習に触れられていた (「さえずり言語起源論」) 。 今回は、人がもっている文法法則を逸脱する「異常な」文を識別する能力がジュウシマツにも備わっているのかを検証したようだ。人工的に音を組み合わせて作成した鳴き声を使用し、法則性の後天的な学習と、法則を逸脱した鳴き声を判