「最近,ストレージとしてのテープを見直す動きがある。読み書きする時以外は電力を使わない点が評価されている」――。日本IBMが11月29日に開催した「IBM BIG GREEN FORUM 2007」で,システム・ストレージ事業部の佐野正和システム&テクノロジー・エバンジェリストは,テープ・ドライブの利点をこのように説明した(写真)。 佐野氏は,米IBMが実施した,SATAのハードディスクとLTOのテープを10年間使用した場合のコスト比較分析結果を紹介。250Tバイトのデータを10年以上保持する想定で必要なコストを算出したところ,ハードディスク・ドライブが636万5950ドルで,テープドライブは94万6405ドルだったという。 このうち,電力や冷却に必要なコストは,ハードディスクが80万5098ドルだったのに対し,テープは4万396ドルと,約20分の1だった。佐野氏は,「もちろん,ハードディ