増田明利著「今日から日雇い労働者になった -日給6,000円の仕事の現場ー」を読んだ感想です。 「本書は宿無し、定職無しの日雇い生活を一か月間行い、その生活ぶり、体調・心境の変化などを克明に記したルポルタージュである」 (本文冒頭より引用) 一時期、派遣業界の仕組みに興味を持ったときに、この著者の本を何冊か読みました。 フリーライターである著者が、ネットカフェや山野の宿に泊まりながら、一か月間日雇い労働の賃金だけで暮らす体験記です。 一日の最後に収支報告が記載され、何にいくら使って残金がいくらなのかということも書かれているので、その生活ぶりがリアルに感じられます。 自分もこの本を読むまでは、 「日雇いで派遣現場で働きながら、ネットカフェで暮らすって、確かに不安定だし危険もあるけれど、不可能ではないよな。一日9,000円くらい稼げれば週二回休んだとしても、月に20万近く稼げるし」 と思ってい