大阪大外国学研究講義棟のエントランスに残る、旧大阪外事専門学校図書館の鉄扉=大阪府箕面市(恵守乾撮影)昭和20年3月13日夜から14日にかけて大阪の街を襲った第1次大阪大空襲。当時、大阪市天王寺区にあった大阪外事専門学校(現・大阪大外国語学部)では、焼夷弾(しょういだん)が降りしきるなか、決死の思いで図書館書庫の扉を閉め、迫りくる火の手から蔵書を守った教員がいた。戦火を免れた約6万冊の本は77年の時を経て、いまも学生の学びを助けている。書庫の鉄扉は戦争を後世に伝える遺産として、大学の校舎に残されている。