高知県出身の植物学者、牧野富太郎の生誕160年を記念した企画展が24日から県立牧野植物園で始まります。 企画展は世界的な植物学者、牧野富太郎の家族との関わりやその人となりを知ってもらおうと、生誕160年を記念して開かれます。 会場には、牧野が生まれたときのへその緒が入った包みや直筆の手紙、それに、暮らしぶりが分かる資料などおよそ140点が展示されます。 このうち、牧野が家の借金について記した書類には、高利貸しに金を借りたことを表す「高」という印がいくつもあって、研究費用を捻出するために借金を繰り返していた牧野家の様子がうかがえます。 また、本人や家族の直筆の手紙も多数展示され、牧野のことを「牧ちゃん」と慕っていた妻・壽衛と交わした若いころの手紙には、留守中、寂しがる妻に「少しの辛抱だ」とさとすなど仲むつまじい様子が分かります。 そして、妻が亡くなった年の牧野の写真は、寂しそうな表情が読み取