演出振付家であるMIKIKO氏は、「Perfume」「ELEVENPLAY」「BABYMETAL」などの数々のアーティストを担当してきた。特にPerfumeの演出振付では既存の照明、映像、レーザーなどの視覚的な演出のみならず、ウェブサイトやモバイルアプリで収集したデータをライブ映像に重ねるなど新たなエンターテインメントの領域を切り開いている。MIKIKO氏、ライゾマティクスの真鍋大度氏、電通 菅野 薫氏の3名が身体とテクノロジーを駆使する新しい演出方法を語り合った。 ステージからMVまで演出する「演出振付家」 菅野:MIKIKOさんをPerfumeの振付師として知っている方は多いと思いますが、「演出振付家」としてステージやMVなどの総合演出をされていることは知らない方も多いと思います。はじめに、演出振付家とはどんな仕事ですか。 MIKIKO (以下 M):ライブや舞台の中で、振付だけでなく