兵庫県印刷工業組合(水落充理事長、150社加盟)と同県グラフィックサービス工業会(山本康二理事長、23社加盟)は26日、暴力団名が入った年賀状やあいさつ状、名刺などの受注を拒否する決議を採択した。県警によると、印刷業界としては全国初の取り組み。 県警によると、暴力団は所属組員を組織から外す場合、和紙を使った「絶縁状」や「破門状」の製作を業者に依頼することが多いという。暴力団名が記され、組の紋章をあしらった「代紋」が記されたあいさつ状も確認されていた。 このため、県警は県暴力団排除条例(今年4月施行)に基づき、同組合などに印刷物を受注しないよう要請。同組合などは、受注が暴力団活動の助長につながると判断し、暴力団拒否の姿勢を明確にすることにした。水落理事長は「暴力団との接点を作らない絶好の機会になる」と話している。