大阪府の外郭団体が一般競争入札で売却する堺市の「旧臨海センタービル」跡地(手前の点線部分。奥の点線部分はシャープ工場建設予定地)=本社ヘリから 大阪府の外郭団体が売り出しても見向きもされなかった堺市の工業用地が、シャープの世界最大級の液晶パネル工場進出決定で一躍脚光を浴びだした。 大阪府タウン管理財団が所有する「旧臨海センタービル」の土地・建物(土地1万7744平方メートル)で、3月の一般競争入札の参加者はゼロだった。しかし、工場進出の報道があった5月以降は、問い合わせが殺到。同財団は、4億9000万円の随意契約で売却することにしていたが、「予想外の人気がでてきた」と、再度、入札に切り替えることを決めた。 「旧臨海センタービル」は、1967年建築の12階建てビル。周辺に工場がある企業などが入居していたが老朽化で2005年9月に閉鎖された。同財団は、3月に最低入札価格4億9000万円で、入札