国内最大のサンゴ礁「石西礁湖」で確認されたサンゴ白化現象(小型無人機で撮影)(31日午後、沖縄県・竹富島沖で)=鈴木竜三撮影 環境省は31日、沖縄県にある国内最大のサンゴ礁「 石西礁湖 ( せきせいしょうこ ) 」の9割で「白化現象」が起きていると発表した。 地球温暖化などに伴う海水温の上昇が原因とみられる。 白化は、サンゴと共生する植物プランクトンの「 褐虫藻 ( かっちゅうそう ) 」がサンゴから抜け出す現象。褐虫藻はサンゴに栄養を与えており、この状態が長期間続くと、サンゴは死滅する。 温暖化に伴う水温上昇に加え、沖縄周辺への台風接近が少なく、深層の冷たい海水と表層の温かい海水の 攪拌 ( かくはん ) があまり起こらなかったため、サンゴのすむ浅い水域の水温が上昇。6月以降は30度を上回る状態となり、白化が進んだとみられる。 国立環境研究所によると、同様の白化が起きた2007年には、サ