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ブックマーク / courrier.jp (360)

  • ユヴァル・ノア・ハラリ「プーチンが歴史的敗北に向かって突き進んでいるように見える」 | 国というものは、物語の上に築かれる

    開戦から1週間も経たないが、ウラジーミル・プーチンが歴史的敗北に向かって突き進んでいる可能性がますます高くなっているように見える。たとえプーチンがすべての戦闘で勝っても、この戦争は彼の負けになりうるのだ。 プーチンが夢見るのはロシア帝国の再興だが、その夢ははじめからウソの上に成り立つものだった。並べられたウソ八百は、ウクライナ当の意味では国ではなく、ウクライナ人も当の意味では国民ではなく、キエフやハリコフやリヴィウの住民はロシアの統治を待ち望んでいる、というものだった。 だが、実際にはウクライナは1000年を超える歴史がある国であり、モスクワがまだ村でもなかった頃からキエフはすでに大都市だった。ロシアの独裁者はウソを何度もついているうちに自分でもそれを信じるようになってしまったに違いない。 裏目に出た「プーチンの賭け」 ウクライナ侵攻を計画したとき、プーチンには、すでにわかっているこ

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    advblog 2022/03/02
  • 『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督「私たちの誰もが日常生活で演技をしている」 | 世界中から熱視線!

    第94回アカデミー賞で作品賞をはじめとする4部門でノミネートされた、村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』。この監督を務め、一躍世界に名を広めた濱口竜介が心境を語った。 映画『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』などの作品を通し、ここしばらくのあいだで日の濱口竜介は最も評価の高い映画監督、また国境を越え、最も個人的なものを描く映画作家の一人として、不可欠な存在となった。 少し前に、2021年のベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した『偶然と想像』が公開されたところだが、今度は愛と裏切りをめぐる映画『ドライブ・マイ・カー』がスペインで公開された。 主人公は、の不貞を前に沈黙を守る舞台俳優・演出家だ。彼は亡きあと、広島の演劇祭で『ワーニャ伯父さん』の上演を引き受け、ある無口な若い女性が彼の運転手として雇われる。主人公は互いが抱える過去の痛みと喪失について、この運転手と少

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    advblog 2022/02/28
  • 欧米諸国の考える「ロシアへの制裁措置」は“標的”を大きく見誤っている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    世界的なベストセラーとなった『21世紀の資』の著者で、フランスの経済学者であるトマ・ピケティによる好評連載。今月はウクライナへ侵攻しようとするロシアに対する欧米諸国の制裁措置の問題点について。 ロシアのような国家にはどのような制裁を科せば効果が出るのか──。ウクライナ危機がきっかけで、そんな古い議論が再燃している。 結論から言ってしまおう。そろそろ新しいタイプの制裁を考案すべきときが来ている。問題になっている国家体制の恩恵を受けて裕福になったオリガルヒに対して制裁を集中的に科すべきなのだ。 そのためにまず作るべきは、金融資産を登録する国際的な台帳だ。西洋諸国の富豪たちは当然、嫌がるに違いない。それは彼らが、世間で言われているよりもはるかにロシア中国のオリガルヒと利害をともにしているからだ。 とはいえ西洋諸国が政治と道徳の両面で戦いに勝ちたいのであれば、これは支払うべき代償だ。これをしな

    欧米諸国の考える「ロシアへの制裁措置」は“標的”を大きく見誤っている | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
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    advblog 2022/02/27
  • 仏作家ミシェル・ウエルベック「良い文学というものは良い心とともに生み出される」 | 無闇に悪を礼賛する物語は凡庸だ

    「夢が残っている」状態で執筆 シーツが皺くちゃになったベットには、タバコの箱とライター、吸いかけのタバコからこぼれた灰、リモコン、眼鏡、丸まったパジャマ、そして、明らかに年季の入ったジーンズを着込んだ男──ミシェル・ウエルベックがいる。 現代フランス文学におけるこの世界的スターは、膝を軽くたたんだ格好でタバコを一服すると、していた話を突然中断して、曖昧な調子で言った。 「私は寝そべっていて、あなたは座っている。少し変な感じですね。精神分析をしているようだ」 実は取材が始まったときから彼は夢の話をしていたので、これは興味深い展開だった。取材はパリにある彼の仕事場で行われた。730ページと分厚く、かつエキサイティングな新作小説『無化』が執筆された場所。ポリティカル・スリラーから形而上学的な瞑想へと向かう『無化』も夢に満ちた小説だ。 読者は47歳のポール・レゾンの夢想的な冒険にどんどんとのめり込

    仏作家ミシェル・ウエルベック「良い文学というものは良い心とともに生み出される」 | 無闇に悪を礼賛する物語は凡庸だ
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    advblog 2022/02/20
  • 巷でブームの「鼻うがい」って本当に効果あるの? 米紙が検証してみた | 花粉症だけでなく、コロナにも効く?

    米紙「ニューヨーク・タイムズ」に、巷でブームとなっている健康法を検証する人気シリーズがある。その名も「SCAM OR NOT」(詐欺か、そうではないか)。今回は、新型コロナウィルスの治療にも効果があると謳われている、鼻うがいがターゲットだ。 あまり知識がない人にとって、ネティポット(鼻うがい用器具)は、また新たに出てきた健康法のトレンドのように思われるかもしれない。結局のところ、そのティーポットのような形の器具をアメリカで広めた著名な外科医メフメット・オズ博士は、トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」で、それを「鼻ビデ」※1と呼んで紹介したが、効果が実証されていないサプリメントや健康品を宣伝したとして非難を浴びた人物※2だ。 副鼻腔炎、鼻づまり、アレルギーなどさまざまな症状に対する解毒剤として、温めた塩水を片方の鼻孔から入れ、もう片方の鼻孔から出すことで鼻の中を洗い流すやり方は、奇妙

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    advblog 2022/02/16
  • ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは

    現代を代表するアーティストの一人であるブライアン・イーノ。彼はいま、暗号資産関連の技術が単に“金儲けのソリューション”になっている点を厳しく批判する。2021年に暗号技術の専門メディア「クリプト・シラバス」を立ち上げたIT評論家エフゲニー・モロゾフが、イーノが懸念することを尋ねた──。 かつて「世紀の放尿」をやってのけた男 ブライアン・イーノは、アンビエント・ミュージックという音楽ジャンルを作りだしただけでなく、この40年間で数々の名盤にプロデューサーとして関わってきた。サウンドやビデオ、デジタルアートを使った作品制作にも取り組み、代表作の一つである「7700万絵画」などは、そこからおびただしい量の楽曲が生成される点から言ってもNFTの対極に位置するといえる。 イーノはかつてマルセル・デュシャンの有名なあの小便器(註:「泉」という名のアート作品)に小便をしてみたという逸話の持ち主でもある。

    ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは
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    advblog 2022/02/15
  • 英紙が解説する「ジャパニーズ・ジャズの独自性」─世界中の若い世代をも惹きつけるその魅力 | 巨匠たちが語る「当時の想い」

    ジャパニーズ・ジャズの先駆者たち 現代の日のジャズの誕生を語るうえで、穐吉敏子の存在は欠かせない。ピアニストであった穐吉は、1952年、ジャズクラブで演奏していたところを、ツアーで来日中だったジャズピアニストのオスカー・ピーターソンに見出された。穐吉はその後、国内外ですばらしいキャリアを築き上げた。 穐吉は、日人ミュージシャンとして初めて、アメリカ人ミュージシャンの単なる模倣という殻を打ち破り、日の音階と和楽器を取り入れた特徴的な音とアイデンティティを作り上げた。92歳になった彼女は、いまも音楽活動を続けている。 1960年代後半には、穐吉やサックス奏者の渡辺貞夫などの活躍により、若いミュージシャンの演奏が、ブルーノートの模倣から、フリージャズ、ファンク、フュージョン、スピリチュアル、モーダル、ビバップへと発展していった。 こうしたジャズの巨匠たちは、ロックやエレクトロニックの要素、

    英紙が解説する「ジャパニーズ・ジャズの独自性」─世界中の若い世代をも惹きつけるその魅力 | 巨匠たちが語る「当時の想い」
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    advblog 2022/02/02
  • なぜ世界で「日本のジャズ」人気が高まりつつあるのか─数十年の時を経て“再発見”される名盤たち | ジャパニーズ・ジャズの歴史を英紙が紐解く

    におけるジャズ文化の萌芽 日のジャズの物語は、音楽とムーブメントについての物語であるとともに、ある国で共有された「気分」についての物語でもある。第二次世界大戦後、より良い未来への大胆なビジョンが、ピアノやドラム、金管楽器の音色となって表現されたのだ。 ジャズは、疑いようもなくアメリカ生まれの芸術様式だ。それはヒップホップと並ぶ、アメリカ文化面で成し遂げた最大の功績といえる。日では、1920〜1930年代に、アメリカ人のジャズミュージシャンが東京、神戸、大阪のクラブを巡業するなかで、健全なジャズシーンが形成されていった。 しかし歴史的に、日はあくまで「島国」だった。外界との接触を2世紀以上にわたって厳しく禁じた鎖国政策がついに終わりを迎えたのも、1850年代になってからのことだ。

    なぜ世界で「日本のジャズ」人気が高まりつつあるのか─数十年の時を経て“再発見”される名盤たち | ジャパニーズ・ジャズの歴史を英紙が紐解く
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    advblog 2022/01/31
  • 新曲が売れないのはなぜ? 米国の音楽市場の70%を占めるのは「古い曲」だった | 「新しい音楽の市場は縮小傾向にある」

    パンデミックだけが理由ではない「根的な問題は他に…」 現在、「アメリカ音楽市場の70%を古い曲が占めている」と、音楽・カルチャーライターのテッド・ジョイアが米誌「アトランティック」に寄稿している。 音楽分析会社の「MRCData」の最新データによると、近年のアメリカ音楽市場の成長は「すべて古い曲によるもの」だという。そして「新しい音楽の市場は縮小傾向にある」。 すべての音楽ストリーミングにおいて、最も人気のある200曲のうち、新曲(過去18ヶ月以内にリリースされた曲)が占める割合は、なんと5%未満。少なくとも3年前は「10%はあった」と、同氏は述べている。

    新曲が売れないのはなぜ? 米国の音楽市場の70%を占めるのは「古い曲」だった | 「新しい音楽の市場は縮小傾向にある」
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    advblog 2022/01/30
  • 執刀医が男性だと女性患者の「術後死亡率」が32%も高まることが判明 | 医者も驚く思いがけないジェンダーギャップ

    男性優位と言える医療の世界。やはり男性の医者のほうがより良い結果を残すものかと思いきや、外科医に焦点をあてた最新の研究によると、患者が「女性の場合」はむしろ逆なのだという。いったいなぜなのか? ジェンダーは医療に関係するか 手術をしなければならなくなり、自分の執刀医を選ぼうというとき、いくつかの要因について考えるはずだ。費用はどのぐらいかかるか。予約はいつ頃取れるか。信頼できる筋からの紹介はあるか。世間の評判はどうか。 そうしたなか、医療格差について調べている医療研究者は近年、患者のケアの質に大きな影響を与えるかもしれない別の要因に注目している。担当医の「ジェンダー」である。そしてもしジェンダーが影響するなら、それはどの程度のものなのか。 医学雑誌「JAMA Surgery」に発表された論文によれば、執刀医が女性であるほうが、男性患者も女性患者も共に術後の結果が良好であることがわかった。女

    執刀医が男性だと女性患者の「術後死亡率」が32%も高まることが判明 | 医者も驚く思いがけないジェンダーギャップ
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    advblog 2022/01/26
  • シンプルだが大半の企業が守れない「ジェフ・ベゾスが定めた4つの経営理念」 | アマゾンを退社した元取締役が明かす

    「アマゾンがあれほどの成功をおさめたのはなぜか」という質問をよく受ける。数年前、ビル・ゲイツが始めたマイクロソフトの年次CEOサミットに出席した欧州大手保険会社の最高経営責任者(CEO)が自社の取締役である友人を介して、私に会いたいと連絡を寄こした。 彼は私に会うと、「アマゾンが成功した秘密は何か」と聞いてきた。そこで私はいつものように、「アマゾンには秘密にしている経営理念などありません」と答えた。 アマゾンの経営理念は、創業者ジェフ・ベゾスが「全社会議」のたびに話題にしている。公開記者会見でも説明しているし、プレスリリースの末尾にも必ず記載されている。ただ、私はこう続けた。経営理念とはどんなときでも常に従うべきものだが、大半の企業はそうすることに消極的か、それができていないのだ、と。 ①顧客最優先 アマゾンが何よりも重視しているのは、顧客最優先という理念だ。ベゾスに言わせれば、世の中には

    シンプルだが大半の企業が守れない「ジェフ・ベゾスが定めた4つの経営理念」 | アマゾンを退社した元取締役が明かす
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    advblog 2022/01/11
  • 英「エコノミスト」誌が厳選「2022年に実用化が期待される22の新たなテクノロジー」 | mRNAワクチンの次に世界を変えるのは?

    新型コロナウイルス・ワクチンが驚異的な速さで開発され普及したことは、科学技術には世界を変える力があることを再認識させるものだった。新しいmRNA技術に基づくワクチンは瞬く間に作られたように見えるが、実際には1970年代までさかのぼる数十年にわたる研究成果によるものだ。テクノロジー業界で言われているように、一夜にして成功を収めるには、何年もかかる。 では、次はどんな新技術が飛び出してくるのだろう? 2022年に注目しておくべき22の新テクノロジーを紹介しよう。 太陽ジオエンジニアリング 幼稚っぽいほど単純に聞こえるアイデアだ。世界が暑くなりすぎているのなら、日陰を作ってあげたらどうだろう? 火山が高層大気に放出する塵や灰は、冷却効果があることで知られている。たとえば、1991年のピナツボ山の噴火は、4年間で0.5℃も地球の気温を下げた。「太陽放射管理」の呼び名でも知られるジオエンジニアリング

    英「エコノミスト」誌が厳選「2022年に実用化が期待される22の新たなテクノロジー」 | mRNAワクチンの次に世界を変えるのは?
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    advblog 2022/01/10
  • #158 EUの小国リトアニアが「中国との断交」へと舵を切る本当の意味 | 台湾、リトアニア、中国ニュース拾い読み

    欧州の小国・リトアニアが脱中国路線を明確にし、台湾との友好関係を強化している。激怒した中国はリトアニアに圧力をかけているが、もはや中国の顔色をうかがわず、台湾への接近をやめようとしない。リトアニアの大胆さに、国際社会の関心が集まっている。 リトアニアに事実上の「台湾大使館」開設 欧州連合(EU)の一員であるバルト海に面した人口280万人の小国・リトアニアが2021年6月、事実上の台湾大使館の設置を認めると表明したことは、台湾を独立国として認めていない中国を激昂させた。 11月18日、台湾政府はリトアニアの首都ヴィリニュスに「中華民国駐立陶宛台湾代表処(中華民国駐リトアニア台湾代表事務所)」を開設した。 台湾が外交関係のない国・地域に設けている実質的な大使館はいずれも「台北経済文化代表処」「台北代表処」「台北連絡処」などの名称で、1949年の中華人民共和国建国以来、「台湾」「Taiwan」を

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    advblog 2022/01/07
  • オードリー・タン「大臣になって一番大変だったのは心に侵入するウイルスに対処すること」 | 台湾独自のフェイクニュース事情も

    35歳の若さで台湾の蔡英文政権に入閣し、デジタル担当大臣としてのコロナ対応も担うオードリー・タン氏。迅速なコロナ対応が話題となったが、中東メディア「アルジャジーラ」のインタビューに語ったのは、コロナ以上に深刻な課題だった──。 ──台湾でのコロナ対策は世界的に見ても迅速でした。コロナの「接触履歴追跡システム」の開発など、デジタル面でコロナ対策にどのように関わったのでしょうか。 私の力というよりも、「g0v」(gov zero:市民社会や政府のプロジェクトに取り組む活動家のオープンソース運動)のコミュニティの成果物の一つです。ポイントはアプリを使わないシステムにしたことです。台湾では、高齢者を含む大半の人が、携帯電話やスマートフォンを持っています。しかし、およそ2割の人がアプリをダウンロードしてインストールし、使いこなすスキルを会得していません。 そのため、国内で最もポピュラーなコロナ対策ア

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    advblog 2022/01/04
  • 世界はニッポンという“実験場”にもっと真摯に目を向けなければならない | 日本の成功も失敗も“貴重な先例”になる

    国民の意思と乖離した政権が、日の変化を阻んでいると英「エコノミスト」誌は指摘する。 日がいま当に必要としている「リーダー像」とは? 令和の日が直面する「3つの壁」とは? そして世界が日の課題対応に着目すべき理由とは──特集記事の第一弾をお届けする。 国民の意思にそぐわない政府 令和初の衆議院議員総選挙はつつがなく終了した。有権者たちは重い腰を上げて投票所に足を運び、またしても自由民主党に勝利をもたらした。1955年の結党以来、自民党が総選挙で負けたことは2度しかない。コロナ危機のストレスや将来への不安はあったにせよ、自民党の勝利は、ある意味では既定路線だった。しかし、競争らしい競争のない選挙では、有権者が何を選択したのかが定かではない。 日政治では、自民党内の派閥争いが競争の役割を担ってきた──そう語るのは、コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授だ。「汚職や金権政治もはび

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    advblog 2022/01/01
  • トマ・ピケティ「私たちは今、フランス革命が起こる前と同じような状況にある」 | 社会は私が言う方向に進んでいる

    「格差」を専門とするフランスの経済学者トマ・ピケティ。著書『21世紀の資』でも知られる彼は、現在の社会とフランス革命時代を対比する。かつて貴族が税金を払いたがらなかったように、現代では巨大な多国籍企業、富裕層が自分たちの利益を守ろうと策を凝らしているからだ。 私たちに、この不平等な体制を変えることはできるのだろうか?──スペイン紙がインタビューした。 トマ・ピケティ(50)は、これまでほんの一握りの経済学者しか成し得なかったことを実現した。自身の学術研究テーマを、政治的な議論や国際的な課題の中心に据えたのだ。そんな彼の研究テーマとは「格差」である。別の表現を用いるなら、「平等への歩みの長い歴史」と言ってもいいだろう。 ピケティは終末論者ではない。失敗や災難はあっても世界は良くなっていると信じており、データもそれを裏付けている。さらに、彼はこうも言う。 彼の考えを支持する政党が少数派で、フ

    トマ・ピケティ「私たちは今、フランス革命が起こる前と同じような状況にある」 | 社会は私が言う方向に進んでいる
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    advblog 2022/01/01
  • 「日本語人気」がアメリカとイギリスで急騰した理由─語学アプリで人気、世界でも“5位”に | 日本語・韓国語への入口はやっぱり…

    世界でもっともダウンロードされている無料語学学習アプリ「Duolingo」は、世界中にいる5億人のユーザーに向けて、40の言語を学べるコースを提供している。月曜日、同社は今年のユーザー動向をまとめた「2021 Duolingoランゲージレポート」を公開した。 それによれば、2021年、イギリスとアメリカで学習者の増加率がもっとも高かったのは日語だった。また、同じく東アジアの言語である韓国語も、イギリスで4位の増加率となった。

    「日本語人気」がアメリカとイギリスで急騰した理由─語学アプリで人気、世界でも“5位”に | 日本語・韓国語への入口はやっぱり…
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    advblog 2021/12/08
  • これぞ“究極の1曲”! 科学的に導き出された「どんな時間帯でも人々に好まれる特別な曲」とは | 名曲だけどちょっと意外?

    どの時間帯にもマッチする「あの名曲」 私たちはそのときの気分に合わせて、何気なくどの曲を聴くか選んでいるように思われる。だが実際には、私たちが選ぶ楽曲には時間帯ごとに明確なパターンがあるという研究結果が、先日、学術誌「ロイヤル・ソサエティ」で発表された。 デンマークのオーフス大学の研究者チームは、過去の研究から判明した「人々の楽曲の好みは、集団レベルの概日リズム(体内時計)に影響される」という事実をもとに、1日のなかで具体的にどのようなパターンがあるのかについて調査した。 研究者らは、音楽ストリーミングサービス「スポティファイ」上でおこなわれた20億回以上のストリーミングと、そこで再生された約400万の楽曲を分析。その結果、人々が聴きたいと思う楽曲の傾向は、1日のなかで5つの時間帯ごとに区分されることが判明した。 朝、すなわち午前6時から午後0時の時間帯は、テンポは比較的ゆっくりだが、モチ

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    advblog 2021/11/19
  • 環境意識は高いのに、ファストファッションが大好き Z世代の“矛盾する態度”の理由 | リセールアプリは根本的な解決にはならない

    いつの時代も、若者は最新のファッションを好むもの。環境意識が高いと言われるZ世代は、同時にファストファッションをこよなく愛し、数回着ただけでそれらを手放してしまう存在でもある。何が彼らを、このような矛盾した消費行動へとかき立てているのか。 1回着たら「さようなら」 英中部ノッティンガム出身の学生アレシア・テレスコ(21)は、同じ服を2回着てソーシャルメディアに写真や動画を投稿することはめったにない。 そんなわけで、2021年9月のはじめに、友人の誕生日を祝おうと新しいミニドレスをZARAで購入した。スパイラル模様がプリントされた70年代風のドレスで、価格は27.99ポンド(約4400円)だった。 テレスコはそのドレスを身に着けた写真に「親友との週末」とキャプションをつけ、インスタグラムに投稿。「いいね」が296件つき、ドレスはリセールアプリ「Depop」に出品されることとなった。テレスコは

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    advblog 2021/11/13
  • 超富裕層の租税回避を防ぐために、そろそろ真剣に行動を起こすべきだ | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」

    2014年の「ルクセンブルク・リークス」、2016年の「パナマ文書」、2017年の「パラダイス文書」、そして今回の「パンドラ文書」。オフショア金融に関する120万件近くの内部文書が新たに流出して発覚したのは、超富裕層の大規模な租税回避がいまだに続いている実態である。 ときおり正反対のことを言う人もいるが、この10年で状況が改善していることを示す信憑性のある証拠は一切ない。 今年の初夏、調査報道を専門とする米国のニュースサイト「プロパブリカ」によって米国のビリオネアたちがその莫大な富に比してほとんど納税していないことが明らかにされた。一般の米国民と比べても米国のビリオネアたちはほとんど納税していなかったのだ。 ビジネス誌「チャレンジズ」によるとフランスの上位500人の超富裕層の資産は2010年の2100億ユーロから膨れ上がり、2020年には7300億ユーロを超えたということだが、ここでも超富

    超富裕層の租税回避を防ぐために、そろそろ真剣に行動を起こすべきだ | トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」
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    advblog 2021/11/07