国際農研は、マダガスカル国立農村開発応用研究センター(FOFIFA)及びアフリカ稲センター(AfricaRice)と共同で、新たな陸稲品種を開発しました。令和6年3月21日にマダガスカル共和国で品種登録され、同国のChristian NTSAY首相、農業畜産大臣、高等教育・科学技術大臣の列席のもと、新品種が公表されました(写真1、2)。新品種は、マダガスカルの主食であるコメの生産性向上に貢献する成果として、農家や普及を担当する行政機関の関心が高く、新聞、テレビなど、数多くの現地メディアに取り上げられました。 開発した新品種は、Mavitrika(マヴィチカ)です(写真3)。マダガスカル語で「活力のある」という意味をもち、成長(成熟)が早く、生産性の低い環境でもよく育つ、という新品種の特性から、FOFIFAの研究者が提案しました。 同品種は、低肥沃度環境で優れた生産性をもつアウス稲(インドや