[ワシントン 21日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)と米農務省の高官2人は21日、欧州連合(EU)が農産品を対米通商交渉の対象から除く立場を示していることに関し、米欧間で長年懸案となっている農業の諸問題にEUが対応するよう求める姿勢を鮮明にした。 農務省で開かれた年次フォーラムに出席したUSTRのグレッグ・ダウド首席農業交渉官は、遺伝子組み換え作物(GMO)といった問題にEUは「今こそ」本腰を入れて取り組むべきだと強調。 同氏は、バイオテクノロジー、牛肉での成長ホルモン剤の使用といった問題への欧州の対応には「言葉で言い尽くせない不満がある」と述べた上で、「欧州の政治家は質問をしても、『(環境保護団体)グリーンピースに確認する必要があるかもしれない』と応じるだけだ」と批判した。