トロント発――LinuxWorld Conference & Expo Torontoの最終日は忙しい1日になった。Novell CanadaのCTO、ロス・シュバリエ氏は、なぜ今年が――これまでの年とは違って――Linuxデスクトップ導入の年であるかについて基調講演を行った。また、Free Standards Groupの取締役ジム・ゼブリン氏はLinux Standard Baseの重要性を語り、開発者ウルリッチ・クゼカッラ氏はWineプロジェクトの現状について見事な発表を行った。 クゼカッラ氏の発表は、Wineプロジェクト(Wineはエミュレータではない)によるLinux向けWin32API実装の状況を明らかにするもので、Wineの下で実行されたMicrosoft PowerPointを使って行われた。クゼカッラ氏がWineに取り組み始めたのは1999年。当時の勤め先CorelがWo