韓国の観光業界が大寒波に見舞われている。韓流ブームの終焉(しゅうえん)に日韓関係の悪化、そして円安ウォン高。トリプルショックが直撃し、日本人観光客が激減したというのだ。人気スポットには閑古鳥が鳴き、倒産の憂き目に遭う商店も続出。政治・経済分野で急接近する中国からの観光客が増えたものの、その勢いには陰りもみえる。朴槿恵(パク・クネ)大統領(61)による異常な反日外交のツケが韓国経済に回り始めた。 「日本人は減っちゃった。いまは中国人ばかりだよ。中国人は買ってくれないから、日本人に戻ってきてほしい」 韓国・ソウルの観光スポット、南大門(ナンデムン)市場。韓国のりなどを扱うみやげ物店の40代店主は、たどたどしい日本語でつぶやいた。 正月休みまっただ中の1月初旬。普段なら多く見かけるはずの日本人観光客はほとんどいない。 ソウル中心部の明洞(ミョンドン)にある有名百貨店でも客層は一変していた。 5年