昨今、アルコール依存症は社会問題として大きく報道されている。厚生労働省の2016年の発表だと患者数は、外来9万5579人、入院2万5606人、潜在的な依存症者数は約57万人。過剰な飲酒は、肝臓や膵臓などの内臓を蝕み、脳細胞にもダメージを与え、アルコール性認知症を発症するリスクも高める。 そんなアルコール依存症の父を長年、1人で介護してきた藤田英明氏(48歳)にその実態を聞いた。藤田氏は現在、リネットジャパングループの常務執行役員で、ペット共生型障がい者グループホーム「わおん」を展開するアニスピホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める。過去には、高齢者向けのお泊りデイサービス「茶話本舗」も立ち上げた、介護・福祉畑一本の人物だ。 ⇒【写真】仕事と介護の疲れで体重は10キロ落ちた ビール瓶で4歳児の頭を殴る父 藤田氏は、3歳年下の妹と父母の4人家族の長男として、東京で生まれ育った。父は旧三