書店と本屋のほんねに関するaisysのブックマーク (4)

  • 2005-06-15

    これまで出版社別陳列と著者名別陳列の長所短所を見てきたわけですが、 実際の店舗ではどちらを採用されているのでしょうか。まず新刊書店では、およそ90%が出版社別陳列です。日で一番売っている業界最大手の紀伊国屋書店もやはり出版社別で陳列していますね。古書店ではどうでしょうか。業界最大手のブックオフは著者別陳列ですね。この違いはどこにあるのでしょう? 正しい陳列方法その2のコメント欄で出版社別陳列について「書店側の都合ばかりで、お客様のことを考えていないので悲しくなった」というご意見をいただきました。うーん、そう受け取られてしまったのは、ちょと残念です。実はですね、紀伊国屋書店はご購入されるお客様のことを考えているがゆえに、出版社別陳列になっているんですよ、当は。同様に、ブックオフもお客様のことを考えているがゆえに、著者別陳列になっているのです。 っておいおい、矛盾したこと言ってないかー、と

    2005-06-15
  • 本屋のほんね:正しい文庫の並べ方講座 その3

    間があいてしまいました。今回は、著者別陳列の長所と短所について検証してみましょう。百聞は一見に如かずということで写真で検証してみます。 1 作家のPUSHがしやすい 司馬遼太郎の文庫をまとめた陳列の写真です。特に有名な作家さんであればあるほど棚スペースをまとめてとることが出来るので、この並べ方は有効です。ある程度まとまっているので見た目も綺麗に見えます。司馬遼太郎などは1スパン使ってしまえますからね。 著者別陳列のいいところは、その作家さんのファンを作り出すことが出来る確率があがることですね。私もそうなんですが、この作家さん有名だし、気になるから読んでみようかなーとか思っていても、たくさんありすぎてどれから読んだらいいのかわからない、何となく手を出しづらいまま月日がたってしまうというパターンは結構あるものなんです。でもそういうお客様にはかなり有効な陳列だといえます。たとえば、宮部みゆきって

    本屋のほんね:正しい文庫の並べ方講座 その3
  • 2005-05-27

    今回は、出版社別陳列の長所と短所について検証してみましょう。まず短所から。 1 同じ作家のがあちこちにちらばってしまう これは大きな欠点ですね。やはり司馬遼太郎の「燃えよ剣」と「新選組血風録」は隣に並んでいるべきですし、小野不由美の「魔性の子」と「十二国記」は隣に並んでいてほしい。人気作家であればあるほど複数の版元から著作が刊行されるので、そういうケースが増えていきます。宮部みゆきなんて揃えようと思ったら、新潮文庫に角川文庫、講談社文庫に光文社文庫に集英社文庫に文春文庫に中公に朝日にPHPの棚まで見ないとあかんわけですから、これはファンにとってはめちゃくちゃ理不尽です。「模倣犯」が文庫化されたら、小学館文庫まで見ないといけません。何がどの出版社で文庫化されてるか、なんて全部把握している人は一般のお客様には少ないわけですから、売場としては不親切ですよ。これは確かに。 2 大手出版社の文庫が

    2005-05-27
  • 2005-05-24

    takam16さんが、文庫の陳列論争勃発というのをやっていていい機会なので、私も正しい文庫の並べ方講座をやってみたいと思います。今日は1回目。 ①文庫の「読者」とは、何者でしょうか? ②出版社別陳列は、当に悪者でしょうか? ③著者別陳列は、理想の陳列方法でしょうか? ④なぜ紀伊国屋は出版社別で、ブックオフは著者別になるのでしょうか? ⑤結局のところ、正しい陳列って、どうなんですか? 出版社別陳列を批判する方のご意見によく登場する「出版社別陳列は読者のことを考えていない」の「読者」なんですが、これって結構重要なキーワードですねー。はたしてどういう意味で使われているのでしょうか? 書店でいう「読者」ってのは、すなわち「お客様」のことです。つまり文庫の購入されるお客様のことを考えようよ、と言ってる訳です。書店はお客様商売なわけですから全く正しい意見ですね、その通りだと思います。では、お客様のこ

    2005-05-24
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