高齢者医療費の負担増や、障害者福祉の自己負担の解消のために政治が動き出している。これはほんとうによろこばしいことだ。 しかし、いつもつきまとうのが財源問題である。 一方で、1兆円ある道路特定財源については、余っているというのに(しかも使われるのは道路建設の国負担分だけなので、地方負担分は自動的に地方交付税を食う仕組みになっているし、地方交付税のない富裕自治体では逆に必要な道路整備が行われなくなる)、自動車ユーザーをいじめるという論理で一般財源化が、いつまでも先送りされている。 障害者が障害者であることはほとんど運としか言いようがないのに、他の人と同じ権利を控えめに手に入れようとしてもいちいち自己負担がつきまとうことは異常であり、総額1000億円程度の話に財源がない、という理由にはならない。道路特定財源の一般財源化で大半が捻出できる。 一方、ガソリン税が道路建設にしか使ってならないというのは