「ルールを守ってください!」。7月21日、退庁時に行われた囲み会見で、菅義偉首相が気色ばむ場面があった。苛立ちは、横に控えていた小野日子内閣広報官にも飛び火。首相をキレさせた「ルール違反」とはいったい……。 【写真】小野日子内閣広報官にブチギレた時の菅首相の表情 *** 最初は機嫌が良かった まずは、導火線に火がつくまでの流れを振り返りたい。 最初は上機嫌にも見えた菅首相。幹事社から23日に開幕する東京五輪について聞かれた際は饒舌に、「世界の選手の皆さんの活躍によって、若者や子供たちに夢とか感動を与えられる最高の機会になることを期待します」「政府としても、感染防止に全力を尽くし、大会を成功させるための努力をしたいと思います。そして国民の皆さんには、ご自宅でテレビなどで声援を送っていただきたい」と語った。 次に質問したのは朝日新聞。分科会の尾身茂会長が、東京都の一日の新規感染者数が8月の第1