後輩が発見した。 環境:Windows XPpro sp2/InDesign CS3 ver.5.0.4 ●症状 合成フォントの欧文部分にスモールキャップスを設定し、PDF書き出しをしたらスモールキャップス部分が小文字になってしまった。 ●再現の条件 合成フォントの欧文について、ITC Century std を使っている。 Distillerを使用せず、InDesignから直接PDF書き出しを行った。
InDesignで日本語の詰め組みをする場合、「文字ツメ」を使う方法と、OpenType機能の「プロポーショナルメトリクス」(またはカーニングの「メトリクス」)を使う方法がある*1。その基本的なロジックの違いをメモ。 「文字ツメ」は、文字左右のサイドベアリング(下図ピンク地)を、指定した数値に応じて削るものと考えればよいだろう。もともとプロポーショナルで設計されているアルファベットのサイドベアリングも、削られてしまう。図に用いたフォントはリュウミンR。 「プロポーショナルメトリクス」は、OpenTypeフォントがあるかじめ持っている詰め情報('palt'フィーチャ)に基づいて詰める(下図、水色地がリュウミンRで詰められる部分)。詰め加減はフォントに依存するが、プロポーショナルで設計されているアルファベットのサイドベアリングが削られるようなことはないだろう。また、「鬱」のように幅のある漢字は
「終わらないストーリー」はポエムですが、InDesign上には存在しません。あしらからず。 ストーリーの始まりと終わりはそれぞれ「\A」と「\Z」で表現できます。マニュアルには載っていません。 たとえばストーリーの始まりが「abcほげほげ〜」であるとき、「\Aabc」はと書けば、最初の「abc」にヒットします。同様にストーリーの終わりが「ほげほげabc」であるとき、「abc\Z」は最後の「abc」にヒットします。この時、ストーリーの最後が改行で終わっていても「abc」にヒットしてくれます。改行で終わっていないものだけをヒットさせたいときは、「abc\z」としてください。「ほげほげabc\r」にはヒットしなくなります。 そしてやっぱりバグをお知らせする(残念な)時間です。 ストーリーの始まりが「abcabc」であるとき、「\Aabc」は最初の「abc」だけでなく、後ろの「abc」にもヒットす
自分で使う分にはよいですが、複数バージョンを解説するとなるとちょっとやっかいです。InDesign CS4、InDesign CS3、InDesign CS2で可能になったことをそれぞれまとめてみました。 ちょっと怪しいところあるので、割り引いてご利用ください。 ライブプリフライト スマートガイド、スマートサイズ、スマートスペーシング、スマートカーソル パワーズーム 日本語組版強化(欧文泣き別れ、全角スペースを行末吸収) UIの変更(タブ付きウィンドウ、アプリケーションフレーム、アプリケーションバー) 改良されたリンクパネル(プレビューアイコン、ノンブルをクリックしてその画像に移動) 反応型パネル(カラーパネルから、スウォッチパネルのタブにドラッグ&ドロップ) フチ文字でのラウンド対応(角オプション) 正規表現スタイル 条件テキスト 表組み:注釈機能 相互参照 スマートテキストのリフロー処
先日のInDesign互換ファイル(.inx)で遭遇した件を、私なりに大まかではあるが検証してみた。 まずは試しにCS2で作成したファイルを 「基本段落」(左)はカスタマイズしてあるが、「段落スタイルなし(本来のアプリケーションデフォルト?)」から作成されるようで、その変更部分が羅列されている(行送りのみ「基本段落」適用後「自動→30H」に変更)。 フレームグリッド用の段落スタイル(右)は「基本段落」を基準に作成したが、レイアウトグリッド(画像リンク)に合わせた各種の変更が加えられている。 左右とも文字サイズを変更している部分は200%相当のサイズ(26Qと30Q、以下同)。 CS3で開いてみた。 行送りの基準位置の表示が違い、上のCS2では「中央上」と表示されている。が、CS2では「仮想ボディの中央」を選ぶとこう表示されるようで、「誤植」のようなモノ。 基本的設定は引き継がれ、とくに問題
1年半も前のInDesign Secretsに、こんな書き込みを見つけました。セミナーでもおなじみ、David Blatnerさんのブログです。少し長いですが、引用します。 InDesignファイルを開くと、必ず「.idlk」という拡張子が付いた「ロック」ファイルが同階層に生成されます。 InDesignを使い始めたとき、私は何とかしてこのファイルを開こうとしました。そこに何か仕掛けがあるのではないかと思って。結局、クラッシュした場合に備えて、リカバリーデータをこのロックファイルのようなテンポラリーファイルに保存していることがわかりました。 しかしロックファイルをチェックしてみると、ファイルサイズは常にゼロです。中には何もないのです(私の知る限りでは)。 Adobeのエンジニアに訊いてみたところ、ロックファイルは単にInDesignファイルが開かれていることを示しているだけだというのです。
読めない漢字って結構あります。読めないと入力できないのは「かな漢字変換」を使う人々の悲しい運命です。ってことで、InDesignで難しい漢字を入力する方法のおさらい。新入社員さん必見です^^ <でもそんな人が読んでくれているとは思えない...orz 探す まず、その字を探さなくちゃいけません。といっても字形パネルから全文字を見ていくのでは、日が暮れます。その前に目がつぶれます。 最近の漢和辞典はUnicodeが書かれているので、辞書を引けばいいのでしょうけれど、こちらも前近代的です。 ATOKには手書き文字入力機能がありますが、ATOKが入っていないかもしれません(わたしも使っていません)。 お〜まちさんが公開されている「InDesign用 部首別字形セット」を使うのもひとつの手です。ただし、字形パレットがちょっと重くなってしまうので、常時入れておくのはおすすめしません。 最近、こんなサイ
自他共に認めるInDesignSecretsさまのお追従エントリ。だって、すごいんだもん。 InDesignSecrets » Blog Archive » InDesign Eye Candy, part 3: Punch-Outs, Stickers, and Rips 通常、文字部分をパンチアウトにして下層にある画像を見せるような場合、テキストのアウトラインを取って画像を配置するとか、やはりアウトラインを取ったパスと異なる図形をパスファインダにするとかしていました。 だがしかし。テキストのまま、下層の画像をパンチアウトにする方法です。テキストのままなのであとで文字を変更できます。CDジャケットをイメージした仕上がりはこんな感じ。 先日から作例がやや恣意的なのは「ネライ」です。狙いどおり、クリックした人はもれなくAmazon行き。 作り方 最初に下層に来る画像を配置します。 テキストフ
InDesignSecrets -- Split Text Color from Black to White in the Middle of a Frame の通りなんだけれど、手順の図解がいまひとつなのでわかりずらいかもしれません。わかってしまえば、簡単なことです。 (1)画像の上にテキスト(黒文字)が乗っている状態 (2)背面のグラフィックフレームを選択し、コピーします。 (3)「編集」メニューの「元の位置にペースト」を実行します。 最前面にグラフィックフレームがペーストされて、テキストを覆い隠すようになります。 (4)画像等を削除します。 ダイレクト選択ツールで、グラフィックフレームの画像だけを削除します。グラフィックフレームに塗りや線が適用されている場合は、スウォッチパネルでそれらを「なし」にします。 (5)テキストフレームを選択し、コピーします。 (6)手順4で作成したグラフ
とりあえず人柱組(?)としての僕の担当はInDesignの文字組版関係なので、一通りの機能を確認しました。 結論から言うと、文字組で特筆するような改善点はありません。 検索置換が強化されたとか、それぐらいかな。 「約物を半角にしたくてもフォントによって*1は出来ないものがあるという仕様」は解決してません。 字形パレットには「jis04字形」というのが追加されました。また一つ使えないものが増えただけです。何のためのCIDコードなんだか。 ま、特に妙な改悪はされてないっぽいので、ほっとしています。 *1:太めのゴシックに多い。 InDesign CS3の小技です。 http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20070517#p1 先日書いた件なんですが、確認しました*1。 とりあえず、思った通りに動作しました。縦組みの本はもうデフォルトでこうするっきゃないですね。 こうなる。
先日、Yuji@勉強部屋さんと電話で話していて、文字クラスの理解が正規表現の「一里塚」だなぁ、と感じました。InDesignで初めて正規表現に接する方も多く、戸惑われている人もいらっしゃると思います。 文字クラスは正規表現の中でもちょっと特別な存在です。文字クラス内だけで使えるメタ文字や、位置によって意味が変わるメタ文字もあります。文字クラスについては、日頃使い慣れた人でも間違えやすい部分もあり、結構奥が深いのでおさらいの意味も込めてまとめておきます。 文字クラスの基本 ここで言う「文字クラス」は、「POSIXブラケット表現」とも呼ばれます。違うサイトや書籍などで、これらの用語が混在することがありますが、ほぼ同じと考えて差し支えありません*1。 文字クラスは任意の1文字にマッチする「文字集合」を表現できます。 簡単な例から見てみましょう。たとえば「お母さん」と「お父さん」のどちらにもマッチ
なにをするスクリプトか? 複数のドキュメント(またはフォルダ)をドラッグ&ドロップするだけで パッケージの作成 パッケージとPDFの作成 PDFの作成 を自動処理します。 【Note】PDFの設定はPDFプリセットから必要なプリセットを選択できます。 【Note】PDFを作成するとき、所定のフォルダに一括に集められます。もちろん、ドキュメントと同じ階層に作成も可能です。 【Note】ドラッグ&ドロップではなく、ダブルクリックで起動すれば、前面のドキュメントに対してのみ処理が行われます。 【Note】ドラッグ&ドロップでパッケージ時に使用フォント一覧(フォントバージョン付き)レポートを出力できます。 【Note】コード内の設定を変更することで、ウインドウの非表示や、詳細なパッケージオプションを変更できます。 動作環境 このスクリプトが正常に動作する環境は以下の通りです。Windows環境では
オンライン上でInDesignドキュメント(名刺)を生成するサービスを書きました。 IDML名刺ジェネレータ # 本日、Page2009のセミナーにてお披露目させていただきました。 IDMLとはInDesign CS4から導入された、InDesign互換フォーマットです。このページからIDMLのページを動的に生成できます。このサービスは「実用的な名刺を作成する」というよりも「IDMLによる生成テスト」の実証が目的です。 IDMLを直接生成しますので、ローカルにInDesign CS4が必要です。使用フォントは「A-OTF はるひ学園 Std -L」「A-OTF ゴシックMB101 Pro -L」「A-OTF 教科書ICA Pro -M」が必要です。 このジェネレータはxrea提供のレンタルサーバーを使用しています。InDesign Serverなどは稼働しておりません。フォントライセンスに
2009年2月4-6日に、池袋サンシャインで開催されたPAGE 2009のレポート第二弾。 デジタルワークフロー・ソリューションZONEの『InDesign組版の極上Tips!』(市川せうぞーさん/シンクス)では、次の機能などをデモを交えて紹介されていました。はじまる前からほぼ満員状態。このセッションを目指して来られた方が多いようすでした。 基本的にはデモのみ。とりあえず、InDesignでこんなことができるということを知っていただき、続きはブログでスタイルで進行されていました。私は、ほとんどの記事を事前に読んでいたハズですが、改めてデモを見ながら解説されるとナルホド!と思うことがありました。 非対称のマスターページ オブジェクトのミラー 定規ガイド ラウンド見出し サンプルテキストの割り付け(欧文でなく文字玉を挿入) 引き出し線の色フチ 線のイースターエッグ 正規表現テキストを使って、欧
昨日はPage 2009のセミナーに多数ご来場いただき、ありがとうございました。おかげさまで盛況の内に無事終えることができました。感謝します。 セミナーで行ったネタ一覧をアップします。詳細な手順などは、下記ページをご覧ください。 CS3 & CS4のTips ●非対称の見開きマスターページの作り方 http://d.hatena.ne.jp/seuzo/20080711/1215751325 ●オブジェクトのミラー http://d.hatena.ne.jp/seuzo/20081211/1228972503 ●定規ガイドにまつわるエトセトラ http://d.hatena.ne.jp/seuzo/20080905/1220597573 ●ラウンド見出し http://d.hatena.ne.jp/seuzo/20090122/1232593275 ●「サンプルテキストの割り付け」をカスタ
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