と、わたしに質問してきたので、 《大日如来は、火の神々を説きます。》 わたしは、火の祭りの神の四十四種を説きました。 (文献は省略されています。) そして、さらに語ります。 昔、諸々の火の自性を知らずしてさまざまな護摩をなす者がいましたが、 それは護摩行ではなく、よい果をもたらすものではなかったのです。 そこで、 わたしはさとりの菩提を成就してから、 十二の火神を説きました。 (文献は十二神が紹介されています。) 次に、 《大日如来は内護摩について説きます。》 内護摩(ないごま)を説きました。 内心においては、 菩提心の一性において、 修法の「祈禱の火、本尊、行者」の三つを具えます。 この三者を合一して一となすのは内護摩なのです。 大慈大悲の心を持つこと、 それが息災法(そくさいほう・罪障を滅し、災厄を遠ざける法)なのです。 それに合わせて喜びを具えるのです。 それが、増益法(ぞうやくほう