大日本印刷と凸版印刷の印刷大手2社は9日、電子書籍関連の制作会社や端末メーカーなどで構成する業界団体「電子出版制作・流通協議会」を設立すると発表した。2社が発起人となり、電子書籍端末を製造する電機メーカーや、通信事業者などに参加を要請。アップルの多機能情報端末「iPad(アイパッド)」の発売で急速に盛り上がる電子書籍市場における制作や規格の整備に乗り出す。 協議会は、メーカーなどの賛同を得て、今月27日に設立される。電子書籍をめぐっては、出版社31社による日本電子書籍出版社協会が3月に設立されているが、この協議会では、出版社側と端末メーカーを含む小売業をつなぐ、中間段階での電子書籍ビジネスの整備を行う。両社は「電子出版に興味があり、趣旨に賛同する企業の参加を広く募る」としている。 今後、ソニーなど電機メーカーから、電子書籍端末が発売されるのを前に、端末に配信される書籍データの管理方法や